2017/12/02 2018/08/03
Augur(オーガー)とは?特徴・購入方法・今後の将来性まで一挙紹介!
本日は仮想通貨Augur(オーガー)を紹介します!Augurは、2015年にICOを開始し530万ドルを調達、2016年より運用が開始されました。Augurは、仮想通貨ではなく、サービスの土台となるプラットフォームの名称で、実際に仮想通貨として使われるのは、REPというトークンなります!いわゆる、Yahoo知恵袋と知恵コインの様なものですね!
そんなAugurは、イーサリアムをベースとし、”予測市場”を対象とした珍しいプラットフォームです。時価総額は現在30位に位置し、この一年間で20倍に上昇、堅調な成長を続けています!
未来を予測し、通貨を増やせ!仮想通貨版ブックメーカー、Augur(REP)
Augurの一番の特徴、それは分散型予測市場を実現するプラットフォームという点です。分散型予測市場というと難しく聞こえるかもしれませんが、ざっくりというと、胴元を通さず、個人同士でギャンブルができるネットワーク、ということです。
Augurとは占い師を意味し、評価を意味するREP(Reputation)が通貨として使われます。ギャンブルと同じく、予測が当たれば報酬を貰え、外れたら没収される。さらには、予測の結果を報告することで、REPを獲得することができます。
Augurの特徴
・胴元がいない分散型予測市場を実現
・群衆の叡智による正確な未来予想
・正直さで貰える!?REPトークン
Augurのプラットフォーム上では、誰もが親となり賭けを開催できます。例えばビットコインの売買をしながら、ビットコインがあがるか、さがるかをAugurを使って賭けることもできちゃいます。ビットコインを買い、Augurで下がる方に賭けることで、上がれば売却益、さがればAugurの掛け金がもらえる、そんなリスクヘッジもできます!
さらに、Augurはギャンブルに限らず、ありとあらゆる予測市場に応用可能です。もちろん、私達はそれらの全ての予測に参加し、正しい予測をすることでREPを獲得できます!
Auguraℬ板.スポーツから金融、保険や不動産など、様々な分野で応用可能↓
イギリスでは、あらゆる出来事を賭けの対象とするブックメーカーというサービスがありますが、Augurは仮想通貨版ブックメーカーといった感じですね!それでは、そんなAugur自身が占う未来はどうなっているのか、解説していきましょう!(日本では賭博は犯罪です。本記事では便宜上賭け事という言葉がでてきますが、ご了承下さいませ。)
仮想通貨が実現する、分散型予測市場!
Augurは同じ仮想通貨であるイーサリアムを利用した、分散型アプリケーションプラットフォーム(Decentralized Applications)です。分散型とは、中央集権型の対義語で、政府が管理する競馬や、銀行が管理する宝くじなどと違い、個人同士が予測を行い自由に賭ける仕組みのことをいいます。Augurは、開発者はいても、胴元がいないプラットフォームなのですね!
実は、ギャンブルにおいて胴元がいないメリットは非常に大きいです。例えば、あの大きな夢宝くじの還元率は46%、残りの54%は銀行の手数料になっているといわれています。Augur上ではこの手数料は賭けの作成者とREPの保有者に分配され、100%還元されます。また、プログラムで条件が管理されるため、親にイカサマをされたり、不利なオッズを押し付けられることもありません。Augurを利用すれば、より高い還元率でクリーンな賭けを成立させることが可能なのですね!
改ざん不可能なブロックチェーンが、信頼を担保する!
ではなぜそんなことができるのか?Augurによって立てられた予測は、改変不可能なブロックチェーン上に記録され、スマートコントラクトと呼ばれるコードによって、確実な実行が約束されます。
賭け事は、確実に報酬が支払われるという信頼がなければ、そもそも成立しません。また、誰が誰に賭けたのかなどをしっかりと管理するために、通常は管理者となる胴元が必要不可欠です。Augurは、それらすべての情報をブロックチェーンに記録します。さらにスマートコントラクトにより強制的な報酬の支払いを担保し、個人同士の信頼により賭けを成立させることが可能です!
群衆の叡智がもたらす正確な未来予想
単純な予測にとどまらず、Augurプラットフォームは、”Widom of the Crowd”、いわゆる群衆の叡智によって、物事の正確なデータを導くことにも役立ちます。『群衆の叡智』とは、コラムニストのジェームズ・スロウィッキーが提唱した理論であり、ざっくりというと、『みんなの意見は大体正しい』という考え方です。
皆さんは、みのもんたの絶妙な”ため”が人気を博したクイズ番組ミリオネアを覚えていますでしょうか?ミリオネアの本家アメリカにて、非常に面白いデータが発表されています。
クイズ番組「ミリオネア」:回答者が予め指名したエキスパート5人の正答率は3分の2。会場視聴者のアドバイスは正答率91%で、その道の専門家より暇つぶしに会場に来る雑多な集まりの方が頼りになる。
Long Tail Worldより引用
なんとクイズの専門家よりも、多くの大衆が選んだ結果の方が正答率が遥かに高かったとは驚きです!Augurは、『群衆の叡智』を利用することで、様々な予測に対するより正確な結果を得ることが可能です。
例えば、『新製品は売れるのか?』といった予測や、『明日の株価は上がるか、下がるか?』など、市場のマーケティングとして活用することもできます!アナリストの机上の空論と、群衆の生の声。どちらが真実に近いかは一目瞭然ですね!
Augurという仮想通貨面白いな
未来予想の賭けのチップのようなものになるとか
あるサイトで人は火星で生活できるようになるかAugurを使って賭けるとか
お金は賭けるだけじゃなくて自分の意見表明になるから、賭けの対象の未来事象にどれだけの人が期待しているのか簡単に調査できる— セロトニン (@masatoinago) September 14, 2017
正直さが評価を増やす!Reputationの増やし方!
Augur内で使用される通貨REP(Reputation)は、日本語で”評価”の意味です。REPは、結果に対する正しい報告によって増加し、いかさまをしようと嘘の報告をすると没収されます。正直で誠実な人ほど評価があがっていくことは、Augurでも現実世界でも同じというわけですね!
こういった個人によって結果が決められる仕組みは、「Distributed Fact Stream(分散型事実認定)」といわれています。それでは、Augurでは実際にどのように予測がされ、REPが使われていくのか、その仕組みを解説しましょう。
Augurのプラットフォームでは、主に3つの参加方法があります。
Maker
予測を作成する人。次の「ビットコインは今日の終値よりあがるか?さがるか?」など、予測を作成し、プラットフォーム上に公開します。
参加者
名前の通り、『予測=賭け』に参加する人です。勝てば賭け金が渡され、負ければ没収されます。ビットコイン、もしくはイーサリアムを賭けることが出来ます。
Reporter
REPの保有者よりランダムで選ばれます。正しい報告をすれば、REPを貰えますが、間違った報告をするとREPを没収されます。
➀まずはMakerがマーケットを作成!
まず始めに、賭けを主催するMakerが、『賭けるべき対象=マーケット』を作成します。作成するためには手数料を支払う必要がありますが、対象を作成したMakerは、マーケットに賭けるために使われた手数料の50%を受け取れます。
掛け金に応じて手数料が増えるため、盛り上がる予測を作れば、それだけ受け取れる手数料が増えます。(賭け金を受け取れるわけではないので注意!)
現在作成可能なMarketは以下の3種類です。
バイナリー(Yes / No Markets)
はい、いいえを選ぶ予測です。「明日のサッカーは日本が勝つか?ブラジルが勝つか?」など、シンプルな質問ですね!
マルチチョイス(Multiple Choice Markets)
選択肢がある質問です。「選挙で第一党となるのは、自民党か、公明党か、共産党か」など、複数の選択肢から用意するものですね。
スカラー(Numerical Range Markets)
範囲内に収まるかどうか、という質問です。「紅白の視聴率は、30%~40%の間になるかどうか?」などですね!
マーケットのデータは以下の様に出力されます。
Augurホワイトペーパーより引用
②参加者が仮想通貨を賭ける!
作成されたマーケットに対して、参加者が仮想通貨を賭けます。もちろん、賭けるのは義務ではありません。また賭けられる仮想通貨は、ビットコインとイーサリアムのみで、REPは入っていない点に注意して下さい。
ちなみに、この賭けは実際にはその予想を株に見立てて購入する形になります。当たると思われる株は値上がりし、勝ちやすくなるほど、購入費用もあがっていくわけですね!購入した株(予想)は、実際の株と同様に売買が出来る仕組みのようです。
③Reporterによる結果発表!
マーケットの結果が決定したら、結果に対するRepoeterの事実認定が行われます。この結果は、the ground truthと名付けられ、Repoeterによる30日間の調査、そして29日の公示期間をへて、晴れて最終的な事実として認定されます!正しい報告とみなされるには、65%以上の報告が必要ですので、結託してthe ground truthをねつ造することは難しいでしょうね!
REP保有者には、8週間ごとにランダムにマーケットが割り当てられ、報告が義務ずけられます。正しい報告をすることで、マーケットに集められた手数料の50%が割り振られます。逆に、ここでイカサマをしようと誤った事実を報告すると、最大で20%のREPを失う可能性があります。
Reputationは通貨ではなく、評価!
さて、ここまでの話の中で気が付いたかもしれませんが、REPは実際に賭けるという行為には使われず、Reporterの報酬としてのみ使われます。仮想通貨というより、ポイントとしてのトークンと考えた方がしっくり来ますね。Augurの開発者も、実際に以下の様に言及しています。
It is important to mention that REP is not intended to be a stable source of value, but rather an essential component to the Augur platform. REP is used exclusively by the users who report the true outcomes of events. As its name suggests, it literally is ‘reputation’ among those who report ground truths. The Augur team make it clear: “REP is a token that comes with both responsibility and reward; it is not a currency.” Contrary to this statement,
REPは安定した価値の源ではなく、むしろAugurプラットフォームにとって、不可欠な構成要素であることを強調しておきたい。 REPは、賭け(予測)で真の結果を報告するユーザーによってのみ使用される。その名前が示すように、文字通り、REPは・グランドトゥルースを報告する人々の間での「評判」なのだ。「REPは責任と報酬の両方を伴うトークンで、これは通貨ではありません」と Augurチームはハッキリ述べている。
btcmanager.comより印象(当サイト主任翻訳者;よしぞー訳)
上記通り、REPは通貨というよりも、正確な報告へのスコア、その人自身の評価といった意味合いを持つのですね。そして、評価をあげるということは、より多く報酬を受け取れることを意味します。
REP保有者はその保有割合に応じて、取引手数料分のREPを受け取れます。取引手数料は、Augur全体の取引の1%に相当すると言われてます。例えば、ある期間にAugurのマーケットで1億円の取引があったとしたら、手数料は、100万円、10%のREPを保有していれば、10万円の報酬が貰えるわけですね!
ちなみに、1億円というのは非常に小さく見積もった数字です。例えば、日本のパチンコ産業の売り上げは30兆円。予測市場は果てしない潜在能力をもった市場ですから、うまくはまったときは、ヤバいことになりそうですね!
承認方法は、proof of stake?
ビットコインやAugurのような管理者がいない仮想通貨は、その取引の成立を参加者同士が承認。その代わり承認に参加してくれた人には、手数料を渡すことで、取引が成り立っています。
ビットコインの場合は、この取引の承認を、最も早く与えられた仕事を終えた人に報酬を与えるPof(Proof of work)と呼ばれる方式をとっています。いわゆる”マイニング”と呼ばれる作業ですね!
対して、Augurは通貨の所有者に承認の権利(Augurの場合は事実を認定)が与えられています。一般にこういった通貨の所有者による承認は、Pos(proof of stake)と呼ばれていますが、Augurの場合は、報告という概念が加わり、Sztorc consensus algorithm と呼ばれる方法が取られています。
the algorithm outlined here is a modified version of the Sztorc consensus algorithm, originally presented in [3]. In the original algorithm, the first eigenvector of the covari-ance matrix (the principal component) was solely used,regardless of the amount of variance it explained. Our modification is that a fixed fraction of explained variance is specified. This should make the rewards/punishments for reporting with/against the consensus more consistent across different Branches.
ここで概説したアルゴリズムは、[3]で最初に提示されたSztorcコンセンサスアルゴリズムの修正版です。元のアルゴリズムでは、説明した分散量にかかわらず、共分散行列(主成分)の最初の固有ベクトルのみが使用されていました。私たちの変更は、説明された分散の一定部分が指定されていることです。これにより、さまざまな支店間でコンセンサスのある/不十分な報告に対する報酬/罰則がより一貫したものになるはずです。
Augur whitepaperより
Augurは、ただ通貨をもっているというだけでなく、REPの保有者に積極的に活動してもらえるよう、ユニークなアルゴリズムを採用しているのですね!ちなみに、REPを保有している場合は、基本的には事実認定の報告をする義務が発生します。REPを休止状態にすることでそれは避けられますが、手数料も受け取れなくなってしまいますので、注意してくださいね!
デメリットはないの!?
Augurのデメリットですが、予測市場を賭け事とみなされ、規制されることが懸念される点です。日本では賭博は厳禁ですし、イスラム圏は宗教上の理由で賭け事は禁止されているなど、予測市場を賭博とみなされることで、強く規制される可能性があります。
またAugurのプラットフォームは、現在B版となっており、実際にビットコインやイーサリアムを使った予測は行われていません。つまり、トークンであるREPは、まだ機能していないのです。その他、多くの仮想通貨と同じく、プラットフォームを利用する人が少なければ、REPの要となる報告が行われず、賭けが成立しない可能性があります。
また、分散型予測市場を扱うライバルの存在もあります。同じくイーサリアム上のトークンである、Gnosisや、超巨大金融企業、invest.comの支援をうけているSTOXは、強力なライバルだといえるでしょう。時価総額でいえば、Augurは一つ抜けていますが、肝心の報酬の支払いに一か月を要する点は、他の二つの通貨と比べてかなりのビハインドがあると言えるでしょう。
Augurのデメリットまとめ
- 賭博として規制される可能性がある
- まだプラットフォームがB版であり、REPは機能していない。
- Augurを利用する人が少ないと、賭けが成り立たない。
- GnocisやSTOXといったライバルの存在
誕生から現在までの経緯
Augurの開発者はJack PetersonとJoey Krugです。2014年10月より開発が開始され、2015年のICOで約6億円を調達。2016年10月5日には、REPが上場しました。
プラットフォーム内の通貨であるREPの総発行枚数は1100万枚であり、80%は市場に供出、残りの20%が開発者や初期の投資家に分配され、すべてのREPが発行済みです。オープンソースのプロジェクトであり、誰でもコードを扱うことができますが、メインの開発はForecast Foundationが行っています。
これまでの大きな変更として、セキュリティ上の理由により、開発言語をSerpentからイーサリアムと同じSolidityに移すなどの変化がありました。現在、プラットフォームはB版として稼働しており、テストコインにてマーケットが動いている状況です。
その他、App StoreにWalletが登場、Microsoft Azureとのパートナーシップ、シンギュラリティ・ユニバーシティの競技会で決勝進出、セキュリティ企業Airbitzとの提携など、目覚ましい活躍を見せています。Ethereumの創業者Vitalik Buterinもアドバイザーとして参加しており、開発陣も申し分ない状態です。プラットフォームが動き出すのが待ち遠しいですね!
概要まとめ
通貨名(通貨単位) | Augur/REP |
開発者/組織 | Jack Peterson,Joey Krug/Forecast Foundation |
発行枚数上限 | 1100万REP |
初値 | ー |
アルゴリズム | Sztorc consensus algorithm |
半減期 | ー |
公開日 | 2016年10月5日 |
公式サイト | https://augur.net/ |
ホワイトペーパー | https://bravenewcoin.com/assets/Whitepapers/Augur-A-Decentralized-Open-Source-Platform-for-Prediction-Markets.pdf |
Augurの今後の将来性
Augurはまだプラットフォームが動いていないという状況ですが、将来性は非常にあるといえるでしょう。「Augurは、”world-changing forecasting tool”、世界を変える予測ツールになるだろう。」開発者のJoey Krugは、cryptocoinのインタビューでそう語っています。
個人が自由にマーケットを作成し、またリポートする。これは、マーケティングとして利用すれば、ニーズを直接消費者から把握するために非常に役立ちます。もちろん、ちょっとしたギャンブルとして大衆の娯楽にも利用できます!
ちなみに、現在ブックメーカーの市場規模は現在20兆円を超えると言われていますが、これはAugurが活用できる市場の一つでしかありません。保険、金融、不動産など、予測が必要なあらゆるマーケットすべてが、Augurのターゲットなのです!果てしないマーケットを持つAugur。今後の開発に期待大ですね!
Augurの現在価格・チャート
※REP/BTC=1REPあたりのBitcoin価格
購入方法(取引所)
超巨大マーケットを活用し、”世界を変える予測ツール”としての可能性を秘めたAugur。プラットフォームがOPENすれば、価格が高騰するかもしれません!Augurをこの安い価格で買えるのは、今だけかもしれませんね!Augurを購入できるお勧めの取引所は、Krakenです。僕も記事を書いてからさっそく買うことにしました!
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また、Augurは海外のサイトで購入することも可能です。海外ではBittrexやpoloniexから購入可能です。両者とも海外の取引所となるので、購入にはビットコインが必要です。ビットコインは手数料最安のZaifから購入するのがお勧めです。
*googleなどで検索し登録すると、フィッシングサイト(詐欺サイト)などに引っかかる可能性がありますので、当サイトから直接リンクに飛ぶことをお勧めします。
Augurのおすすめウォレット
REPを購入したら、安全のためにもウォレットで管理をするといいでしょう。ウォレットとは、銀行の口座のようなもので、手元で安全に管理することができます。REPは、イーサリアム上のトークンですので、イーサリアムのウォレットを紹介します!
ウォレットの詳しい利用方法については、こちらのページで詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
Augurの関連銘柄
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