2018/01/20 2018/06/20
ビットコインとは何かをわかりやすく解説!
こんにちは、ゾノ( @ozonosho )です。
今回は「ビットコインとは何か」をわかりやすく解説します!
ビットコインといえば仮想通貨の代名詞。ビットコインを理解することで仮想通貨の世界を知ることができます。
2017年は「仮想通貨元年」と呼ばれるほど仮想通貨に注目が集まる1年になりました。最近ではテレビでも頻繁に情報が発信されるようなり、誰もがビットコインという言葉を聞いたことがあるぐらいにまで認知度が広まりました。
しかしながら、テレビで取り上げられる情報は「ビットコインで億万長者続出!」「ビットコインの価格暴落!」など価格に関するものばかり。本来のビットコインの目的とは違う側面ばかりに光を当てられているようにも感じます。
そのため、この記事ではビットコインの仕組みや誕生経緯にはじまり、ビットコインを利用するメリット・デメリットまで解説いたします。
僕もビットコインの仕組みを知ることで仮想通貨を応援したい気持ちになった人間の1人なので、この記事をきっかけにビットコインに興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思います。
ビットコインとは?
ビットコインとはいつでも、世界中の誰にでも、個人間で自由に送金することができる通貨です。スマホ1つあれば世界のどこにでも送金することができます。
仮想通貨という名前がついているとおりバーチャルな通貨なので実体はありません。自分の保有するビットコインの額や使用したビットコインの額などすべてのデータはインターネット上に管理されています。
ビットコインの最大の特徴は「特定の管理者がいないこと」です。
銀行や国が管理している各国の通貨とは異なり、ビットコインには特定の管理者がいません。それにもかかわらず通貨としての価値を持ち、世界中の人々から利用されているのがビットコインです。
まだまだ実世界で利用できる場所は限られてはいますが、最近では日本でもビックカメラやDMMなどの大手企業がビットコイン決済をはじめたことで話題になりました。
世界を見渡せば、たとえばメキシコでは2017年2月に「全てのセブンイレブンにてビットコインでの支払いが可能」になるなど、ビットコインが日常の決済方法の1つとして浸透しつつあります。
ビットコインの仕組み
ビットコインは特定の管理者がいないにもかかわらず、なぜ多くの人に利用されるようになったのでしょうか。
それは下記3つの仕組みによって「ビットコインは信頼できるシステムだ」と評価されているからです。
- 暗号化技術を用いた安全な送金
- マイニングによって送金内容に不正が無いかチェック
- 改ざん不可能なブロックチェーンに送金内容を保存
それぞれ簡単に説明します。
①暗号化技術を用いた安全な送金
ビットコインは送金途中で誰かにデータを抜き取られることがないように「公開鍵暗号」と「電子署名」という2つの暗号化技術が用いられています。
この2つの暗号化技術は仮想通貨に限らずさまざまな分野のセキュリティに用いられています。仮に途中でデータを見られたとしても当事者同士(送り手と受け手)以外は暗号を復元できない仕組みのため、ビットコインは限りなく安全に送金できるという信頼を得ています。
ちなみに電子署名という暗号化技術はその名のとおり「ビットコインを送金したのは誰なのか」を署名する機能でもあります。そのためビットコインは「これまでの履歴(誰から誰の手に渡ったのか)がすべて残る」という特徴があります。
たとえば自分の財布の中にある1万円札はこれまで誰が利用していたものか分かりません。それにたいしてビットコインは過去の履歴がすべて記録されているので、万が一不正が起こった場合にもすべての経路をトレースできます。そういった意味でも不正が起きにくい通貨なのです。
②マイニングによって送金内容に不正が無いかチェック
暗号化技術を用いた送金は第三者からの不正を防ぐうえで非常にセキュリティの高い方法です。しかし、暗号化技術だけでは当事者間での不正を防げないんですよね。
たとえば「AさんからBさんに1ビットコインを送った」という送金内容について、Aさん本人であれば「AさんからBさんに5ビットコインを送った」という送金内容に書き換えることができてしまいます。
こうした不正操作や2重払いを防ぐために、ビットコインは「マイニング」と呼ばれる第三者によるチェック作業が日夜おこなわれています。
マイニングには世界中の人たちが参加しており、それぞれのコンピューターですべての送金内容に問題が無いかをチェックしています。そしてお互いのチェックした内容にズレが無い場合のみ「正しい送金内容」として承認されます。
このような仕組みに支えられているため「ビットコインは誰も不正を起こすことができない」と信頼されています。
尚、マイニングについては下記の記事で詳しく解説しているため興味のある方はご覧ください。
③改ざん不可能なブロックチェーンに送金内容を保存
マイニングによって「正しい送金内容」として承認されたデータは、10分ごとに1つの塊(=ブロック)としてデータベースに保存されます。データベースには10分ごとに新しいブロックが保存され、ブロックがどんどんと連なっていくため、このデータベースはブロックチェーンと呼ばれています。
ブロックチェーンは一方向にデータが加わっていく構造のため、データを改ざんするためには先頭のブロックからすべての内容を書き換えなければいけません。しかも10分単位で世界中のコンピューターが力を合わせてデータの検証作業をおこなっている中で、それよりも早くデータを改ざんしなければいけません。
これらをふまえるとブロックチェーンの改ざんは不可能だと判断されています。
尚、ブロックチェーンという名称はデータベースの名称であると同時に、ここまでにお伝えした①②③を利用したシステムの総称でもあります。
ブロックチェーンを利用することでビットコインに限らずさまざまなデータを特定の管理者不在で管理することができるようになるため、ビットコイン(を支える仕組み)は画期的なテクノロジーだといわれています。
ビットコインの歴史
ビットコインの出発点は「サトシ・ナカモト」と名乗る人物が2008年11月に発表した「Bitcoin: A Peer-to-Peer ElectronicCash System(ビットコイン:P2P電子キャッシュシステム)」という論文です。
この論文は暗号理論に関するオンラインコミュニティで公開され、その後、論文の内容に興味を持った不特定多数の開発者たちがネット上で協力してプログラムを書き、2009年にビットコインのシステムは完成しました。
サトシ・ナカモトは誰なのか
論文のプロフィールには中本哲史(ナカモトサトシ)37歳 日系人男性と記されていたそうです。しかしその正体はいまだ謎に包まれています。
一説によるとサトシ・ナカモトは約100万ビットコインを保有しているため、正体がバレないように名を伏せているとも言われています。
尚、2016年にはオーストラリアの起業家クレイグ・ライトが「自分がサトシ・ナカモトだ」と名乗り出たことで話題になりましたが、それも結局の真相は謎のまま終わりました。
はじめての取引はピザとの交換
ビットコインが「通貨」としての価値を持つためには、貨幣と同じように現実の「モノ」と交換できなければいけません。もしビットコインのシステムの中でしか利用することができなければ、ゲーム内でしか使えないお金と変わらないからです。
そういった意味で、ビットコインがはじめて通貨としての価値を持ったのは2010年5月22日のことです。フロリダ在住のプログラマーが「ビットコインでピザが買いたい」と呼びかけたところ、それに応じたピザ屋がいて、「ピザ2枚=1万ビットコイン」という取引が成立しました。
今現在のレート(1ビットコイン:100万円以上)にするとピザ2枚で100億円以上という恐ろしい価格になりますが、この瞬間、ビットコインはただのデータから通貨に変わりました。
現在までの推移
モノと交換できるようになったビットコインは、その後、認知が広まるにつれて価値が上がり続けています。
特定の管理者がいない(=国の規制を受けない)という特徴やセキュリティの高さから、財政危機の国などで資産の避難先として選ばれるようになり、2013年末には時価総額が約1兆円を突破。そして仮想通貨元年と呼ばれる昨年2017年には時価総額がなんと25兆円にまで成長しました。
ビットコインの価格でいえば、2017年1月に約10万円だった1ビットコインは2017年12月には150万円の価格をつけ、たった1年間で約15倍にまで上昇しました。
ビットコインのメリット・デメリット
ここまでの内容でビットコインの仕組みや背景について理解できたと思います。
ここからはビットコインを実際に利用するうえでのメリット・デメリットを解説していきます!
ビットコインのメリット
ビットコインを利用する具体的なメリットは大きく分けて下記の3つがあります。
- 投資対象として魅力的
- 資産の分散候補として魅力的
- 国際送金が簡単&安くできる
それぞれ簡単に説明していきます。
①投資対象として魅力的
ビットコインは「いくらで買いたい」という人と「いくらで売りたい」という人がマッチすれば取引が成立する「相対取引」のため、ビットコインを購入したい人が増えるとそれに比例して価格も上昇していきます。
現状ではビットコインの仕組みを知る人が増えるにつれて信頼してお金を預ける人が増えている状況なので、下のビットコインの価格チャートが示すとおり長期的に見れば価格が上昇し続けている状況です。
TradingViewによる市場の相場(ビットコインの価格推移)
テレビでは「暴落だ!暴落だ!」と騒がれることもありますが、それ以上に暴騰していることのほうが多いので、実際には2017年の1年間だけでビットコインの価格は14倍にまで上昇しました。
ちなみに僕がビットコインをはじめて購入したのは2017年8月2日。1ビットコインあたり32万円の価格のときに10万円分(約0.3ビットコイン)購入しました。
(ビットコインは小数点以下8桁までの単位で購入できます)
そして2018年1月20日現在、ビットコインの価格は4倍以上の140万円にまで上昇しています。購入して半年間放置しておいただけで400%に膨れ上がるのであれば、やはり投資対象として魅力的だと思います。
②資産の分散候補として魅力的
日本に住んでいると自国の通貨にたいして危険性を感じることは少ないです。
しかし戦争の最中にある国では「いつ自国が滅びるか分からない=自国の通貨の価値がなくなる」という状況と隣り合わせの日々です。国が滅びるまでいかなくとも、たとえば2016年にギリシャでデフォルト(債務不履行=借金しすぎて返せなくなった状態)が起きたときにはギリシャ国の通貨の価値はガタ落ちしました。
こうした状況の国の人々からするとビットコインの特徴である「特定の国や企業が管理主体ではない」という点はとても魅力的です。実際にギリシャでデフォルトが起きた際にはビットコインに多額の資金が流れてビットコインの価値が上昇しました。
③国際送金が簡単&安くできる
日本円を海外に送金をする場合、銀行で国際送金の手続きをおこなう必要があります。
送金する額が大きければ審査されることがあったり、各国への銀行手数料(3,750~5,500円)が発生したりします。
それに比べてビットコインは世界中のどこに送金するのも簡単で、送金上限額もなく、送金手数料は銀行よりも安い費用におさえることができます。
実はビットコインの火付け役は中国になります。
中国では国の規制により海外に持ち出せる人民元(中国通貨)の量が1人あたりいくらまでと細かく規定されているため、海外で高額の買い物をしたい中国人の間でビットコインが利用されるようになりました。これも特定の国が管理していないビットコインだからこそ成せる業です。
尚、ビットコインは送金時に支払われた手数料が多い順に承認作業がおこなわれるので、送金時間を気にしなければ手数料は限りなくゼロに近い費用にすることができます。ただし仮想通貨取引所から送金する場合は取引所の決めた手数料になるため、だいたい0.001ビットコイン(現在のレートで約1,500円)ほどの手数料がかかります。
ビットコインのデメリット
次にビットコインのデメリットを見ていきましょう。
①資金の管理はすべて自己責任
ビットコインは特定の国や企業が管理していないことが大きな特徴なので、自分で保有するビットコインは基本的に自分で管理しなければいけません。
たとえば送金先を間違えてしまった場合、銀行では受付に連絡をすれば誤った送金を取り消すことができますが、ビットコインのネットワークではそれができません。
またブロックチェーンのセキュリティがどんなに強くても、あなたのスマホ本体やPC本体がハッキングにあって送金されてしまうと送金主はあなただと判断されるため不正を防ぐことができません。
こういった被害が起きないようにするためには、あなた自身のセキュリティ対策も必要になります。
②決済反映に時間がかかる
ビットコインは「決済反映時間の長さ」をよく誤解されています。
インターネット経由なので即時決済できると思われていますが、実際にビットコインを送金してみると決済が反映されるまでに10分、場合によっては1時間以上かかってしまうこともあります。
これはビットコインの送金内容に不正が無いか確認する作業(=マイニング)が10分ごとにおこなわれていることが原因です。送金処理はすぐに完了できてもその送金処理が承認されるまでに時間がかかってしまうのです。
決済反映時間の解決はビットコインの普及にとって欠かせない課題なので、今も開発者たちによってさまざまなテストがおこなわれています。
③まだまだ利用できる場所が限られている
投資目的であれば問題ありませんが、ビットコインを「通貨」として見たときにはまだまだ利用できる場所が限られています。
Bitcoin日本語情報サイトによると、2018年1月20日現在でビットコインを利用できる場所は「通信販売:59件」「実店舗:236件」とのことです。少ないですよね。
とはいえ2017年にはビックカメラやDMMなどの大手企業もビットコイン決済を取り入れるようになりました。今後ビットコインが浸透するにつれて、利用場所も増えていくと思われます。
④投資リスクがある
ビットコインのこれまでを長期的にみれば価格が上昇し続けていますが、今後も同じ状況が続くかどうかは分かりません。
また短期的にみるとビットコインの価格変動幅(=ボラティリティ)は株や為替の世界よりも大きいため、価格が大きく上がることもあれば大きく下がることもあります。
投資目的でビットコインを購入する人はこれらのリスクをきちんと理解したうえでの購入をおすすめします。
ビットコインの今後・将来性
ここまでに記載したとおり、ビットコインはまだまだ歴史も浅く、解決しなければいけない課題も多く抱えています。それでも誕生から現在までビットコインの価値が上がり続けているのは、特定の管理者がいないにもかかわらず世界中の人たちが安心して決済できる仕組みを実現しているからだと思います。
ビットコインは世界ではじめての「国や企業の支配をうけない通貨」です。
サトシ・ナカモトの論文に魅力を感じたプログラマーたちがビットコインのシステムを実現したように、ビットコインの魅力を世界中の人が知れば知るほど、実際に世界中で利用される場面も今後ますます増えていくと思います。
それに伴い、ビットコインの価値もますます上がっていくでしょう。
ビットコインの購入におすすめの取引所
ビットコインの仕組みを知り、仮想通貨への投資に興味が沸いたら、最後は実際にビットコインを購入してみましょう。
ビットコインは基本的に「仮想通貨取引所」と呼ばれる場所で購入します。
仮想通貨取引所は日本国内だけでもさまざまありますが、はじめてビットコインを購入する方におすすめしたい仮想通貨取引所はbitFlyer(ビットフライヤー)です。
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おわりに
以上、今回の記事では僕なりに「ビットコインとは何か」をわかりやすく解説させていただきました。
テレビなどでは「ビットコインで億万長者続出!」「ビットコインの価格暴落!」など価格に関する情報ばかりが取り上げられていますが、ビットコインの本質的な価値はそれを支えるテクノロジーにあると感じます。
僕もビットコインの仕組みを知ることで仮想通貨を応援したい気持ちになった人間の1人なので、この記事をきっかけにビットコインに興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思います。
まずはビットコインをぜひ購入してみてください(*´`)
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