2018/05/21 2018/05/22
NEMのモザイクでトークンを発行してみた! ~文系がやってみた~
こんにちは、文系仮想通貨ブロガーのジョジョです!ようやく相場も春を迎え、ますます盛り上がりを見せそうな仮想通貨業界ですが、今日は仮想通貨であるNEMを使い、トークンの発行に挑戦してみたいと思います!
トークンとは一種のポイントのようなものです。トークン自体は仮想通貨ではなく、楽天ポイントやTポイントのように、独自のサービスで使えるポイントとして考えるとわかりやすいでしょう。
NEMでは、このポイントシステム=トークンを、ウォレットから簡単につくれちゃいます。大規模なシステムなどを組まずに、トークンで簡単にポイントシステムを設計できることは、文系にとっては嬉しい限りですね!
というわけで、本記事ではNEMを使って独自トークンを作る方法を、実際の画面でゼロから解説したいと思います!ちなみにNEM上で発行されるトークンは、モザイクと呼ばれています。モザイクとトークンは、NEM上ではほぼ同義語と考えて読み進めていただければと思います。
仮想通貨NEMについては、以下の記事で詳しく解説していますので、NEMについて詳しく知りたい方は↓の記事を参照してみて下さい!
NEMのモザイクとトークンで出来る事!
冒頭で説明した通り、NEMは、ウォレットの機能を使って、簡単に独自トークンを作ることができます。では、そもそも独自トークンで何が出来るのか?またNEMのモザイクが持つ特徴を、簡単に解説しますね!
トークンの利用方法は?
トークン=モザイクを作ることで、例えば自分が経営しているネットショップだけで使える通貨を発行したり、トークンを株式代わりに、資金集めをすることもできます。(いわゆるICO)
↓中にはモザイクをキー代わりにするツワモノも!
おもしろーい!
・NEMをスマートキーに
・固有のモザイクに対応
・ラズパイのQRコードで読み取り
・解錠まで1分かかる
・オチwwwNEMで特定のモザイク所有者のみが開けるドアを作ってみた https://t.co/FJQp1ru3xv
— くりぷと@₿itcoin (@_CryptoBlogger) December 18, 2017
NEMのトークン=モザイクは、特に登録なども必要なく、NEM walletのアドレス一つで送受信が出来るので、上手に使えば発想次第でいろいろなことができちゃうわけですね!発想力が高い方なら、あっと驚くライフハックができると思います!
NEMのモザイクの特徴は?
実は、トークンを作れるプラットフォーム系の仮想通貨というのは、NEM以外にも沢山あります。
すでに300種類以上のトークンを世に送り出している、プラットフォームの王道、イーサリアム。ロシアのバーガーキングで使えるトークンを作り出したWaves、中華系イーサリアム、NEOなどが代表的ですね!
- トークンを作れる仮想通貨
- イーサリアム、イーサリアムクラシック、Waves、NEO、ADA、TRON、XCP、モナコイン、Ardor、Ubiq、Burst、Stellar、Bitshares、Qtum
しかし、イーサリアムでトークンを発行するには、独自のツールを使ったりと色々と面倒な手順が必要です。。
Ethereum(イーサリアム)で独自トークンを作成する方法
対してNEMではウォレットからの簡単な操作でトークン発行が可能、かつ、譲渡制限を簡単にかけられるなどの特徴があります。文系人間としては、プログラムに詳しくなくても、画面をみながら直感的にトークンを発行できるというのは、非常に魅力的ですね。
Nano walletのダウンロード方法を徹底解説!
それでは、NEMを使ってトークンを発行する方法を説明していきますね!
➀トークンはwalletから作成するので、まずはNano walletをダウンロードしましょう。(今回はwindows版の説明となります)
Nano walletにはOSに応じて3つのバージョンがでておりますので、自分のOSに合ったものをダウンロードしてください。
Walletの詳しい仕様などについては、必ず公式ページでも確認しましょう!
➁クリックすると、zip形式のファイルがダウンロードされますので、ファイルを開き、Nano wallet > すべて展開をクリックしましょう。(win版では、展開後も含め、300MBほどのファイル容量になるので、空き容量に注意しましょう!)
➂ファイルを展開すると、Nano walletのフォルダが生成されますので、開いたら、Nano walletファイルをクリックすると、walletファイルが開きます。
➃こちらがNano walletの初期設定画面です。右上より、アカウントの作成をクリックしましょう!(言語が日本語でない場合は、?マークの隣より「Japanese」を選択してください。)
⑤アカウントの作成をクリックすると、シンプルウォレット、またはプライベートウォレットを選択できます。二つのウォレットの違いは以下の通りです。
●シンプルウォレット
秘密キーが自動で生成される。主に新規にNEM walletを作成する時に選択。
●プライベートウォレット
秘密キーを指定できる。主に他のウォレットで持っているアドレスがある時に選択
始めて作る場合は、シンプルウォレットを選択しておけば問題ありません。
⑥続いて、ウォレット作成について、『準備ができました』をクリック。ウォレットを生成するネットワークの選択画面が現れます。ネットワークは、mainnet、testnet、mijinが選択できますが、main netを選択しあしょう。
⑦つづいてウォレット名、パスワードの決定画面になります。ウォレット名は任意でかまいません。*パスワードは英数記号をいれ、できるだけ複雑なものにしましょう。パスワードを失くすと、ウォレットのNEMが取り出せなくなるおそれがありますのでバックアップを忘れずに!
⑧パスワードをいれると、次は秘密キーの生成画面となります。スタートをクリックし、画面の指示通り、100%になるまでマウスを動かしましょう!マウスの動きを元に乱数が選択され、パスワードが生成されます。
⑨100%になると画面が切り替わりますので、次へをクリック。続いて注意事項が出てきます。これは秘密キーやパスワードを失くすとログインできなくなる可能性があるという注意書きですね!しっかりと目を通し、「理解し、同意しました」をクリックしましょう。
⑩続いて、ウォレットのデータとなる.wltファイルのバックアップ画面に移ります。「ウォレットをダウンロードする」をクリックし、.wltファイルをバックアップしましょう。完了したら、「ウォレットファイルをバックアップしました」をクリックします。
*.wltファイルを紛失すると、ウォレットの預けているNEMが紛失する恐れがあります。できればPC以外の場所にも保管しておくと良いでしょう。
⑪続いて、秘密キーのバックアップ画面に移ります。プライベートキーを表示を押すと、秘密キーが表示されます。バックアップをとったら、「秘密キーとパスワードをバックアップしました」をクリックしましょう。
*秘密キーを失くすと、ウォレットのNEMは取り出せなくなります。必ずバックアップをとり、他人がアクセスできない場所に保管しておきましょう。
⑫『バックアップしました』を押すと、ログイン画面に移ります。先ほど作成したウォレット名、パスワードを入力し、サインインをクリックしましょう!NEMberとは、Memberとかけてるのか。。しゃれてますね!
ダッシュボードが表示されれば、ウォレットのダウンロードは成功です!!
モザイクを使ってトークンを発行しよう!
ウォレットをダウンロードしたら、いよいよ、NEMのモザイクを使って、トークンを発行してみましょう。モザイクを使うには、ネームスペースの作成が必要です。ネームスペースとは、インターネットでいうところのドメインであり、会社の登記のようなものと考えてください。
なお、ネームスぺースはレンタル制になっており、現在は1年間で100NEMほどが必要になります。モザイクの発行手数料などもあわせ、120XEMほど入金しておきましょう!
NEM walletからモザイクを作成!
➀というわけで、まずはネームスペースの作成を行います。ログインをしたら、サービスをクリックし、ネームスペースの作成をクリックします。
➁さて、ネームスペースの作成をおすと、登録画面に移ります。ページ右側に書かれているとおり、ネームスペースの取得には一定のルールがあるので、覚えておきましょう!
作成上のルールその➀・・他人と同じ名前にはできない。
インターネット上に、yahoo.co.jpが一つしかないように、NEM上でもネームスペースは唯一のものでないといけません。すでに他の人が使っている場合は、登録できなくなっています。
ちなみに、ネームスペースがすでに使われているかどうかは、Nano wallet上のエクスプローラーで検索可能です。もちろん、作成する時はかぶっているとエラーが出るのでわかるのですが、心配な時はあらかじめ調べておきましょう!
↓エクスプローラーから検索するだけ!
作成上のルール➁・・2つまでサブドメインを取得できる!
ネームスペースは、サブドメイン(ネームスペース)を2つまで取得できます。例えば、irohaというネームスペースを取得したら、頭にirohaをつけ、『iroha.com』『iroha.co.jp』というサブドメインが取得できます。
ちなみに、ドットで区切れるのは二階層までで、iroha.info.co.jpという3階層のネームスペースは取得できません。サブドメインは、手数料が約10分の1ほどで作ることが出来ます。用途としては、irohaというネームスペースで複数のサービスを展開したいという時などに役立ちそうですね!
作成上のルール➂・・取得できない予約語がある。
ネームスペースには、すでに予約されていて、取得できないものがあります。NEMやUSERなど、オフィシャルで使われることが想定されるワードですね。具体的には以下です。
nem, user, account, org, com, biz, net, edu, mil, gov and info.
なお、これらのワードは今後も拡張される予定があるとのこと。予約語は、ネームスペースの作成ページにもでておりますので、確認しておきましょう。
作成ルール➃・・文字数や記号のルール
その他、文字数や使える記号に制限があり、文字数は、ルートネームスペースで16文字(iroha.co.jpのirohaの部分ですね!)、全てあわせて64文字以内となっています。
また使える文字は、a~z、0~9、_、-となっており、頭文字は数字、またはアルファベットである必要があります。irohaはOKですが、_irohaはダメというわけですね!
ネームスペース作成にあたり、守るべきルールは上記の4つです。沢山あるように思えるかもしれませが、普通にネームスペースを取得するのであれば、クリアできるルールになっていると思います!
ネームスペースを作成!
さて、ルールの確認が終わったら、いよいよネームスペースの作成にとりかかりましょう!
作成方法は簡単で、ルールにのっとり上から順番に項目を入力していくだけです。
まず親の選択欄ですが、こちらはサブドメインか新規を選択する形になります。今回は新規を選択しましょう!
続いて、先ほど紹介したルールにのっとり、ネームスペースの名前を入力します。最後に、自身のアカウントのパスワードを入力し、登録を押せば完了です。手数料については、レンタル料も併せて現在は100.15XEMが必要でした。必要なXEMの量については、市場価格に合わせて動いており、概ね三千円~五千円くらいに調整されているようです。
というわけで、今回はirohaというネームスペースを作成しました。ネームスペースが作成されると、ダッシュボードに”〇〇が作成されました”という表示がでます。
また、エクスプローラーのホーム画面、ネームスペース一覧にも、irohaというネームスペースが作成されているのを確認できます!
これでネームスペースの作成は完了です。つらつらと書くと難しそうにみえるかもしれませんが、ただ入力するだけなので、マジで10秒もかかってません。続いて、モザイクを使ってトークンを作っていきましょう!
モザイクの作成方法を解説!
モザイクも、Nano walletより簡単に作ることができます。walletのTOPページより、サービス > モザイク作成をクリックしましょう。
ページが切り替わり、モザイクの作成画面が現れますので、後は、上から順に入力していくだけでOKです!ネームスペースと同様に、幾つか設定のルールがありますので、画面と共に説明しますね!
➀親ネームスペースの選択
まずはモザイクと紐づけるネームスペースを選択します。今回は、さきほどつくったネームスペース、「iroha」を紐づけます。
➁モザイク名の入力
つづいてモザイク名を入力しましょう。ネームスペースと同じく、すでに誰かが作ったものは作成不可。ただし、ネームスペースが異なっていれば、同じ名前のモザイクでも大丈夫です。
また、モザイク名は32文字が最長で、使用できる文字はa~z、0~9、-_となり、記号は頭文字には使えません。この辺りはネームスペースと同じですね!
➂モザイクの説明
任意の項目となりますが、512文字以内でモザイクの説明文を入力できます。
➃手数料
手数料を確認しましょう。現在は、発行、レンタルと合わせて10.15XEM、今のレートで約300円ほどかかります。
⑤パスワード or パスフレーズ
アカウントのパスワード、またはパスフレーズを入力しましょう。
⑥初期供給量
つづいて、モザイク自体の設定について、説明していきますね!まずは初期発行枚数です。0~90億枚の範囲で設定できます。また、供給量を変更可としておけば、発行後も枚数を調整可能です。
⑦可分性
可分性とは聞きなれない言葉ですが、簡単にいえば、小数点の桁数です。0~6桁まで選択可能。例えば、6を選べば、0.000001まで分割可能、0を選べば整数でしかモザイクを取り扱うことができない、ということになります。
⑧譲渡許可
モザイクを自由に送信できるかどうかを選べます。チェックなしだと、モザイク作者と利用者間の送信のみ、チェックありは制限なしです。
⑨徴収を要求
これは、モザイク独特の面白い機能で、誰かに譲渡したときに、手数料を徴収するかどうかを選べます。手数料は、モザイクで徴収、またはNEMで徴収するかどうかを選べます。
徴収するモザイクを自分だけが持っているモザイクに設定すると、動かすことができないモザイクを作ることができます。コインチェックのNEM騒動では、この仕組みを利用して、盗まれたNEMの追跡を行っていたことは有名ですね!
・CCからNEM5億枚不正送金
・一部通貨マルチシグなし、コールドウォレット管理なし(規約でやってると言ってたのでとてもヤバいらしい)
・NEM財団のなんかすごい人がブロックチェーン上に残る送金先アドレスに特殊モザイク送信して現在完全追跡中スノボ行ってきます! pic.twitter.com/7xrnVKS4FG
— べけん (@beken_m) 2018年1月26日
モザイクについての説明は、ページ右上、『モザイクについての詳細』でも確認できます。すべての入力が完了したら、送信を押せば完成です!
というわけで、今回は発行枚数1億枚(変更可)、譲渡自由、徴収を要求しないirohacoinを作ってみました。作成が完了すると、ウォレットのダッシュボードに作成完了の履歴が表示されます!
ちなみに、供給量の変更を可能にしていれば、サービス > モザイク編集 から供給量の変更が可能です。増やすときは発行、減らすときは削除を選択し、枚数を入力しましょう!
また、もしモザイクの設定を間違えたという場合、供給されているコインをすべて持っている場合に限り、同名のモザイクを作り直すことで、設定の更新が可能です!(僕がやった時は、譲渡許可については変更が不可でした。。色々条件があるのかもしれません。。)
あなたが供給量の100%を保有している場合、同名の”namespace:mosaic”にて、モザイク作成トランザクションを再度送信することで、全てのモザイクプロパティを上書きすることができます。
nano wallet モザイクについての詳細より
モザイクの送信方法
作ったモザイクは、他のアカウントのNEMアドレスに送信できます。モザイクの送信方法について実際の画面にて解説しましょう!
➀Nano walletのメニューから送信をクリックします。
➁続いてモザイクを送信にチェックをいれると、右側にモザイクについてのメニューが表示されます。
➂通貨の欄ではプルダウンがでてきますので、irohacoinを選択、添付をクリックします。
④最後に、モザイクの送信枚数を入れて、送信を押したら完了です。
↓別アカウントでモザイクの入金を確認!
所有しているモザイクは、Nano walletのエクスプローラーより確認できます。ちなみに、XEMも所有モザイクにあるのは、XEM自体が、NEMによって作られたモザイクだからです!(僕もこれを知った時はちょっと驚きでした!)
終わりに
さて、これでモザイクの作成方法などはばっちりわかったかと思います。徴収税があるなど、応用すれば本当にいろいろな使い方が出来そうなモザイク。文系の人間でもこうして手軽に作れるのは嬉しいですね!!
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました!
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