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2018/02/25 2018/03/12

NEM walletでマルチシグを設定してみた!~文系がやってみた~

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こんにちは!コインチェックというハードウォレットに仮想通貨を保管中!文系ブロガーのジョジョです。

何を隠そう、僕が一番応援しているコインはNEMです。(いきなりポジトーク全開ですいませんww)僕のポートフォリオの中では当然、NEMが一番枚数が多いのですが、先日の盗難事件があり、コインチェックにコインのチェックは任せておけないなと思い始めました。

そこで少し調べたところ、なんとNEMはスマホから簡単にウォレットが使えるじゃないですか!しかも、マルチシグの設定に挑戦したら、おどろくことに文系の僕でもできちゃったんです!

というわけで本日は、スマホからNeM walletでマルチシグを設定する方法を解説します!

マルチシグを設定すると、コインの移動に複数人の署名が必要となるため、より安全に仮想通貨を保管することが出来ます!コインチェックの会見では、技術的に難しいといってましたが・・

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NEMの場合は、スマホから設定が可能です!

もう一度いいますが、NEMの場合は、

文系でも設定が可能なのです!!

本記事では、マルチシグの仕組みや、設定方法まで、実際の画面を使い、文系にも理解できるよう強引に説明していきます。

また、サポートに問い合わせ判明した、マルチシグとコールドウォレットを実現し、アカウントはひとつだけ、という簡単最強の保管方法も紹介しちゃいます!もちろん、このやり方も誰でも簡単にできますので、ぜひ参考にしてみてください!

◆目次
1.なぜマルチシグは安全なのか?
2.NEM walletでスマホからマルチシグを設定しよう!
3.マルチシグを使って送金しよう!
4.NEMならマルチシグでコールドウォレットを楽々作成!
5.マルチシグの削除方法
6.終わりに

なぜマルチシグは安全なのか?

そもそも、なぜマルチシグは安全なのでしょうか?それは、マルチシグを設定することで、ハッカーは、秘密キーを複数盗む必要が出てくるためです。

マルチシグの設定方法の前に、秘密キーとマルチシグについて簡単に解説しておきます。マルチシグを正しく設定する上で、概念を理解していることはとても重要です。

秘密キーとは?

秘密キーは、直訳すれば秘密のカギ。カギの上に秘密とは、聞くだけでとても大事な鍵だということがわかりますね!

といっても、仮想通貨の秘密キーは、もちろん本物のカギのことではありません。仮想通貨の秘密キーとは、通貨を送金したり、所有を証明する、秘密の番号を指します。

逆にいえば、秘密キーがなければ、自分が持っている仮想通貨を送金したり、所有している通貨を確認できません。つまり、仮想通貨を所有することは、秘密キーを所有することに他ならないのです。

よりわかりやすくいうと、秘密キーはよく、銀行のキャッシュカードと暗証番号に例えられます。当たり前ですが、銀行で口座を作ると、キャッシュカードと暗証番号が発行されますね!一度口座を作っておけば、あとはキャッシュカードだけで、ATMから口座情報を呼び出し、自由に出金が出来ます。

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NEMの場合も同様で、 walletにログインし秘密キーを入力すると、NEMのアカウントと残高が呼び出され、出金が可能となります。

秘密キーを知られるということは、暗証番号の書かれたキャッシュカードを渡しているのと同じことです。

そのため、悪だくみを考えるハッカーは、あらゆる手段で秘密キーを盗もうとするわけですね!

マルチシグとは何か?文系がざっくり解説!

さて、秘密キーが盗まれることがいかにやばいかはわかったかと思います。そして、往々にして秘密というものを一人で守っていくのは大変なこと・・。そこで秘密キーを複数人で管理する方法として考え出されたのが、マルチシグという管理方式です。

マルチシグとは、(マルチシグネチャー)multisignatureの略で、直訳すると、多重署名。具体的には、送金に複数アカウントの承認を必要とする設定のことを指します。

例えば、Aというアカウントに100NEMを保管し、B,C,Dを承認者とするマルチシグを設定します。

この場合、ハッカーがAというアカウントをハッキングし秘密キーを奪ったとしても、コインの送金にはBCDの承認が必要なため、100NEMを盗むことが出来ません。

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コインを送金するためには、どこにあるかわからないB、C、Dそれぞれの秘密キーを奪い、承認を偽装するしかなく、セキュリティとしては非常に高い保管方法だといえるでしょう!

マルチシグのメリット、デメリットを理解する!

ただ、そんなマルチシグにもデメリットがあります。利便性と安全性は相反する、かっこいい言葉でいうと”トレードオフ”の関係にあることを理解することが大切です!

マルチシグのメリット
・コインを安全に保管できる
・複数人の承認による、決済の拡張性がある

マルチシグのデメリット
・設定が複雑
・手数料が高い
・秘密キーの管理が甘いと意味がない。

マルチシグは、正しく設定すれば、セキュリティを高められることはもちろん、例えば社内で部長と課長の承認で決済を行うなど、様々な拡張性があります。

反対に、設定が複雑で手数料が高くなる。また秘密キーを一か所で保管してはリスクが変わらず、秘密キーの保管が大変になるなど、デメリットもあります。

そのため、マルチシグを設定する場合は、あまり頻繁に動かす予定がなく、長期保有する資産に対して設定するのがお勧めです!

NEM walletでスマホからマルチシグを設定しよう!

以上を踏まえたうえで、NEM walletでマルチシグを設定する方法を解説していきたいと思います。

NEM walletをダウンロードしよう!

まず始めにNEM walletをダウロードしましょう。NEM walletは、andoroid、iphone版があります。

iphone

andoroid

ウォレットのフィッシング詐欺(偽サイトへの誘導)も横行しておりますので、必ず上記公式ストアよりダウンロードするようにしましょう!(本記事ではアンドロイド版での解説になります。)

ダウンロードが完了したら、さっそくNEM walletを開いてみましょう!
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始めにwalletの利用に関する注意書きがでますので、チェックをいれ、OKをクリックします。

続いて、ウォレットのログインパスワードを入力しましょう。

ちなみにこのパスワードをハッカーに盗まれることは、マルチシグを設定していても非常に危険です!英数字に記号を含める、長いパスワードにするなど、十分な強度のあるパスワードにしましょう!

nemwallet2
パスワードの入力が終われば、ウォレットの初期設定は完了です!

マルチシグ用のアカウントを作成しよう!

いよいよ、これからマルチシグ用のアカウントを作っていくわけですが、幾つか注意点があります。

マルチシグを正しく設定するためには、保管用のアカウントを一つ、署名用のアカウントが最低でも3つ必要になります。

理由としては、署名用のアカウントが2つだった場合は、どちらか一方の秘密キーが盗まれた時、ハッカーに正しいアカウントが追放されてしまうためです。

また、マルチシグの設定は、署名者の追加に手数料が必要(一人当たり約0.7XEM程度)です。送金にも通常より多めの手数料が発生しますので、10NEMほどは用意しておきましょう。

と、ここまで書くと大変そうに聞こえるかもしれませんが、設定だけなら、3分ほどで完了します。3分で自分の資産を守れるのなら、設定していても損はないと思います。

マルチシグの設定は、署名や秘密キーの勉強にもなります。当記事では、実際の画面を使い説明していきますので、ぜひチャレンジしてみてください!

➀まず保管用のアカウントを作成します。NEM walletにログインしたら、左上の+ > 新規作成 をタップします。

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②続いてアカウント名を入力し、作成をタップ。今回はわかりやすく、「保管庫」という名前にします。

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パスワードの確認にOKを押すと、公開キーが表示されます。つづいて、画面上の『プライベートキーを表示』をタップしましょう!(公開キーにいついて、今回は詳しくふれませんが、秘密キーとは別物になります。)

➂表示をタップすると、警告文が表示されます。警告通り、秘密キーは必ず自分だけが見えるように確認しましょう。

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秘密キーを紛失すると、アカウントの残高が二度と取り出せなくなります。秘密キーは必ずバックアップを取っておきましょう。

③同じ要領で残り三つの署名用アカウントを作成します。今回は、わかりやすく、「マルチ1」「マルチ2」「マルチ3」と設定します。

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これで、ウォレット上には、「保管庫」「マルチ1」「マルチ2」「マルチ3」と、4つのアカウントが出来ました!(それぞれのアカウントの秘密キーのバックアップを必ずとっておきましょう!)

マルチシグを設定しよう!

さて、アカウントが作成できたら、いよいよマルチシグのアカウントを設定しましょう。

まず下準備として、保管庫に手数料分のNEMを入金します。NEM walletでは、アカウント名をクリックし、QRをタップすると、入金用アドレスが表示されます。まずは手数料分も含め、10NEMほどを送金するといいでしょう!

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➀NEMの入金が確認できたら、いよいよアカウントの設定を行います。保管庫のアカウントから、その他 >
マルチシグネチャの設定をタップします。

②マルチシグの設定画面が現れますので、署名者の人数を入力します。今回は、「マルチ1」「マルチ2」「マルチ3」の3アカウントを署名者にするので、「3」を入力、+をおして、各アカウントを入力し、「発行」をタップします。

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手数料は、1アカウントあたり、0.7NEMほど、保管庫の残高からひかれます。

これで設定は完了です!(完了まで1~2分かかります)

現在の設定は、送金、署名人数の変更、署名アカウントの削除に全員の同意が必要となる、3-of-3の設定であり、全てのアカウントの秘密キーを奪われなければ、「保管庫」のNEMはハッカーに動かされることはありません。

マルチシグが設定されたアカウントは、通常のアカウントにある取引ボタンがなく、またマルチシグの設定を変更しようとすると、変更不可のアナウンスが表示されます。

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なお、署名用アカウントは、署名者の削除より確認できますが、最小署名人数は一度設定するとアプリから確認することができません。設定したら忘れないように注意しましょう!

また、3-of-3で設定した場合、署名用アカウントを削除してしまうと、秘密キーのバックアップがなければ、保管庫の残高は動かせなくなります。

秘密キーのバックアップを行うことはもちろんですが、心配であれば、署名者の最少人数を2人にする、2-of-3で設定するのも選択肢の一つです。

マルチシグを使って送金しよう!

それでは、さっそくマルチシグのアカウントを利用して、NEMを送金してみましょう!

➀アカウントは、署名用アカウントであればどれでも構いません。本記事では、「マルチ1」を使います!ログイン > 取引をタップ、送金画面がでるので、送信者をタップし、保管庫を選択します。

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②送金画面が表示されたら、送金先アドレス、数量、メッセージを入力しましょう。手数料は自動で最小が選択されます。入力が終わったら「送信」をタップします。

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送信を押すと、アカウントにトランザクションの履歴が表示されます。(トランザクションはすべての署名アカウントで確認できます。)

➂また、マルチシグで送信が行われると、署名用アカウントに送金の確認が求められます。表示を押すと詳細が表示されるので、「確認」をタップしましょう!

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設定は、3-of-3となっていますので、送信者以外の全てのアカウントで確認がタップされると、送金が完了します!24時間以内に、全てのアカウントからの確認がない場合は、送金はキャンセルされます。

↓今回送ったトランザクションはこちらから確認できます。

multi11

以上でマルチシグを使った送金の操作は終了です。難しそうに見えるかもしれませんが、一度やってしまえば簡単にできます。大切なコインを守るためにも、長期保有する場合は、マルチシグやウォレットでの管理を考えてみて下さいね!
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NEMならマルチシグでコールドウォレットを楽々作成!

ちなみに、NEM walletを使えば、マルチシグの秘密キーをオフラインで管理する、いわゆるコールドウォレットを作ることも可能です!

今回は、マルチシグを使いながら、管理する秘密キーを一つにしぼり、かつコールドウォレットで保管する裏技を伝授しましょう!

手順は以下の通りです。

1.保管庫と署名用のアカウントをつくる
2.署名用アカウントの秘密キーをバックアップし、アカウントを削除
3.署名用アカウントをオフラインで保管

NEM walletは、アカウントを削除すれば、wallet内から完全にデータが削除されます。

つまり、秘密キーを表示したところを見られたり、あらかじめウイルスをしかけられているなどがない限り、署名用アカウントを削除し、オフラインで保管すれば、ハッカーは署名用アカウントの秘密キーを見つけられません。

公式のヘルプデスクからも以下の回答がありました!
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この方法なら、マルチシグとコールドウォレットを同時に実現、かつ管理すべき秘密キーは一つだけと、簡単で強度が高い保管が実現できます!コインチェックさんもぜひこの方法を使ってみてください(笑)

マルチシグの削除方法

さて、いざマルチシグを設定したものの、削除したい場合はどうすればいいのでしょう?今回の様に、3-of-3で設定した場合は、マルチシグを削除しようとしても、「最小署名人数に達していない」とでて削除できません。

署名者の削除の場合は、自分が署名者になれないため、3人の署名が集められないのですね!そのため、まずは署名者の最少人数を3より少ない人数に設定します。

保管庫以外のアカウントで、マルチシグネチャの設定に進み、署名者の追加で人数を設定しましょう!

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署名者に0を入力、確認を押します。すると、送金の時と同じように、「マルチ2」「マルチ3」に、署名人数の変更を確認する様表示が出ますので、承認します。(完了まで1~2分かかります)

これで、署名者の削除が可能になりました!ふたたび、マルチシグネチャの設定に進み、署名者の削除を選択しましょう。(一覧にはアカウント名ではなく、公開キーが表示されます。)

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署名アカウントの一覧がでますので、任意のアカウントで×を選択、変更をタップします。

すると、選択した以外のアカウントで、再びこの変更を承認するよう求められるので、承認します。あとはこの手順を繰り返せば、マルチシグの削除は完了です!

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全ての署名者が削除されると、マルチシグが外れ、「保管庫」に取引ボタンが表示されました。これで単独でも送金が可能です!

長くなりましたが、以上でマルチシグの設定方法は完了です!削除方法も知っていれば、設定を間違えても安心ですね。

また、今回は説明のために、アプリの中にすべてのアカウントを作成しましたが、このままでは、秘密キーも同じ場所に保管されています。

マルチシグの設定が終わったら、署名用アカウントの秘密キーはオフラインで保管するなど分散し、アカウントを削除しておくと良いでしょう。

終わりに

本日は、NEM walletを使ったマルチシグの設定方法について解説しました!NEMは正しい方法で保管すれば、非常にセキュリティ性能が高い仮想通貨です。

仮想通貨は管理者がいないだけに、自分でしっかりと情報をキャッチしてくことが大切です。トレードだけでなく、セキュリティにも気を使っていきたいですね!それでは、お読みいただきありがとうございました~

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著者情報

ジョジョ

普段は未来が見えない占い師をしております。この度はご縁があって仮想通貨の記事の執筆をやらせていただくことになりました!文系なのでまったくわからないことばかりですが、儲けたい一心で書いてます!そのうち仮想通貨占いを実装予定ですので、よろしく!あ、あとパワーストーンオーシャンというサイトも運営してます!よろしくお願いします!

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