2017/10/24 2018/07/31
NEM(XEM)とは?特徴・購入方法・今後の将来性まで一挙紹介!
NEM(ネム)は、現在、時価総額ランキング7位。2017年は約600倍と高騰しています。日本初のICO、COMSAや、神速のトランザクション、カタパルトといったワードでも話題となっていますね!今日は、そんな仮想通貨(暗号通貨)NEMについて紹介します!
- ◆目次
- 1.New Economy Movement!新しい世界を創造する仮想通貨、NEM(XEM)とは?
2.今後の将来性
3.現在価格・チャート
4.購入方法(取引所)
5.おすすめウォレット
6.関連銘柄
New Economy Movement!新しい世界を創造する仮想通貨、NEMとは?
NEMとは、仮想通貨の名前であると同時に、New Economy Movement(新しい経済圏の創出)を目指したプロジェクトの名称でもあります。基軸通貨はXEM、読み方は、ゼムです。
NEMはビットコイン2.0、いわゆる第二世代といわれる仮想通貨であり、新しい経済圏を目指すその思想は、より効率的で平等な取引の承認方法である、PoI(Proof-of-importance)や、イーサリアムより簡単なスマートコントラクトを実現する技術など、その機能の端々に現れています。
ちなみに、NEMやビットコインは、仮想通貨というより、データの暗号化に優れた技術をもっており、暗号通貨ともいわれます。
NEMの特徴
- PoI (Proof-of-importance)による、低コストで平等なハーべスティング
- イーサリアムより簡単で確実なスマートコントラクト、「Apostille(アポスティーユ)」
- 簡単、お手軽にトークンを発行できる!その名も「モザイク」
- 神速のトランザクション、カタパルトを備えた弟、mijin
ビットコイン、そしてブロックチェーンは、確かに非常に優れた技術です。そして、第2世代であるイーサリアムとスマートコントラクトは、単純な取引だけでなく、取引に契約を付随させ、仮想通貨という概念を拡張する素晴らしいアイデアです。そして上の特徴のとおり、NEMはビットコインとイーサリアムが実現する素晴らしい世界を、より平等に、簡単に、そして安全に実現することを目指しているのですね!
NEMはPoI (Proof-of-importance)という仕組みを使っています。これによって(ビットコインやイーサリアムと違って)、NEMは電力をあまり消費せず、そしてよりセキュリティ上堅牢なものになっています。
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Etheruemのセクションでも言及したように、正しくスマートコントラクトをプログラムとして書くことは非常に難しいことです。NEMは数回のクリックで、マルチシグネチャコントラクトを作ったり編集したりすることができます。
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今まで述べてきたこれらすべての機能をは100%独自のコードで作られており、ビットコインやイーサリアムの欠点をカバーしています。それだけでなく、その2つのプラットフォームの利点も取り入れることもできます。NEM公式サイトより
NEMは独自の道を進みながらも、ビットコインやイーサリアムの欠点を克服した仮想通貨であり、新しい世界へのmovementを巻き起こす通貨だといえるでしょう!それでは、NEMがどのような仕組みでそれを実現してくのか、これからの将来性なども含め、徹底解説していきましょう。
PoI(proof of importance)とは?
銀行や政府など、管理者がいないビットコインや多くの仮想通貨は、取引の正当性を、ネットワークの参加者自身が判断しています。そして、NEMとビットコインは、この『取引の正当性の証明に参加してくれた人には報酬を支払う』という仕組みをとっているのですが、この仕組みがビットコインとNEMでは根本的に異なっています。
NEMのコンセンサスアルゴリズムは、PoI、Proof of importanceです。(コンセンサスアルゴリズムとは、取引の承認方法のこと)Proof of importanceは、日本語に訳すと、”重要度の証明”、つまりNEMという仮想通貨にとって重要なアカウントが『承認の権限を持つ=報酬を貰える』という方式ですね!
proof of importanceが効率的で平等な理由
では、なぜこのPoIがビットコインより効率的で平等なのでしょうか?ビットコインは、取引の承認方法に、Pow(Proof of work)を採用しています。これは、日本語に訳すと”仕事量の証明”を意味し、承認に参加したものの中で、最も早く与えられた仕事を終えたアカウントに報酬が与えられます。(この作業をマイニングといいます。)
そのため、報酬を得るためにコンピューターの性能を上げるという競争が起こり、今ではマイニングのためだけに大企業が専門のコンピューターを開発するという事態に発展しています。当然ですが、一般人がそこにはいる余地はほとんどなく、非中央集権的であるはずのビットコインが、マイニングをする企業からの影響を受けるという事態に。
またマイニング用のコンピューターは大量の電量を消費し、非常に非効率的な状況に陥っています。(ビットコインはマイニングされなければ、取引が承認されないため、『マイナー;マイニングをする人』の発言力は必然的に大きくなります)
対して、NEMのProof of importanceでは、コンピューターの性能ではなく、Eigentrust ++という評価システムを用い、保有量やNEMをどれだけ取引したのかなど、様々な角度から評価を行い、一定の評価を持っている人に承認の権限=報酬が与えられます。(NEMではこの作業をハーべスティングという)
ノード評価システム
NEMは評判システムとしてEigentrust ++を採用した最初の暗号通貨である。 Eigentrust ++では、仕事の「質」が重要である。 これにより、NEMネットワークの効率的な運用と保守が可能となる。
証明の重要性
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POIはNEMでタイムスタンプ取引に使用されるアルゴリズムである。 NEMユーザーの重要性は、所有しているコインの数とウォレットとの間の取引の数によって決まる。 POIは、NCDawareRank[9] ネットワークの中心性測定値、グラフのトポロジ、そして他の多くの関連する指標を考慮して情報量の多いトランザクショングラフを利用するように構築されているNEM (暗号通貨)より引用
さらに、この評価システムは例えば悪意のあるアカウントが互いに取引を繰り返すなどによって評価を挙げようとしても、それを監視するアルゴリズムが組まれており、セキュリティを高める事にも一役買っています。
評判管理による恩恵>評判管理による恩恵
ノードに評判管理の機構を導入することで、コミュニケーションのパートナーとなるノードを他のノードの算出した信頼値に基いて選択することができます。仮に悪意のあるノード同士が共謀し、お互いに高い信頼値を与えつつ、誤ったデータやフィードバックを一定の割合にとどめているとしても、このアルゴリズムによって失敗する更新の割合を下げることができます。gitbookより
ちなみに、評価の上昇については、以下の様に定められています。
- 既得されたXEMを10000以上
- 保有1回に1000XEM以上の送金
- 既得された10000XEM以上を保有したユーザーからの入金
- 30日以内(43200ブロック以内)の取引
評価の詳しい詳細については、こちらのページに詳しい解説がありますので、よろしければご覧になってみて下さい。
評価については、コインの保有についても対象であるため、平等であるという点には異論が唱えられることもありますが、NEMはネットワークに積極的に参加していれば、報酬を得ることができ、また大規模なコンピューターを用意する必要もないため、平等、そして効率的というのもうなづけますね!
ハーべスティングを徹底解説!
それでは、NEMのハーべスティングについて解説しましょう。ビットコインでは、報酬として未発行分のコインが与えられますが、NEMの場合は、すでに8,999,999,999XEMという発行上限まで発行されておりますので、それぞれの取引の手数料が報酬として与えられる形になります。
ハーべスティングには、通常のローカルハーベスティングと、自動で行われるデリゲートハーベスティングの2種類があり、参加するには、vestedされたXEMが10006以上必要です。vestedの方法ですが、NEMの公式ウォレット、NCC(NEM Community Cliant)に入金し、ある程度時間がたつと自動でvestedされます。
なお、vestedは入金したXEMの割合に応じて一日少しずつ行われるため、例えば10006XEMすべてがvestedされるためには約一か月ほど必要です。Proof of importanceを標榜するNEMでは、保有の時間も重要な要素とみなしている、ということなのでしょうね!
サイト管理者のゾノさんもハーべスティングに挑戦!
ついに初ハーベスティング!!
・・・1w でも嬉しい。 pic.twitter.com/hPMdjG37ou
— ゾノ (@ozonosho) 2017年8月31日
vestedされた後の具体的な方法については、他のブログにも沢山方法がでておりますが、特にこちらのブログがわかりやすかったので、参考にしてみて下さい。
デリゲートハーべスティングは、自らのアカウントを委任する形で行われ、電源を落した状態でもNEMを獲得することが可能です!コンピューターの性能には左右されませんので、取引所に預けているNEMがあるなら、NCCウォレットに移し、ぜひトライしてみましょう!
ハーべスティングを請け負う、スーパーノードとは?
さて、実はNEMには、ハーべスティングを行う以外にも、報酬を受け取る方法があります。それは、スーパーノードになること!
ノードという用語は仮想通貨を勉強しているとたまに見かける言葉ですが、簡単にいえばネットワークに参加しているコンピューターの事です。NEMのスーパーノードは、この通常のノードの上位版であり、NEMのネットワークに積極的に参加し、貢献しているノードのことです。
デリゲートハーべスティングではハーべスティングを委任すると言いましたが、このハーべスティングを請け負っているのも、スーパーノードになります。
気になるスーパーノードの報酬ですが、あらかじめスーパーノード用に用意されている報酬を山分けするという形であり、現在は毎日300XEM(2017年10月執筆時で7500円)ほどであるようです。(現在は14万XEMをスーパーノードの台数で均等割;報酬が枯渇したら、手数料の一部が報酬となる)
報酬は破格となりますが、スーパーノードになるためには厳しい条件が必要です。
NEMの説明書より引用
上記通り、ネットワークの維持のため、高い性能が求められます。ちなみに、保有条件である3万XEMは現在価格で7500万円ほど・・。なかなか厳しい条件ではありますが、一度は目指してみたいですね!
nemのスーパーノードになるメリット
値上がり含み資産効果以外にnemのスーパーノードのメリットは莫大で価格帯により変化しつつ毎日約300xemゲット。これを日本円に換算すると毎月約21万円ほどもらえることになります。年換算で250万円 価格が40円になると?(((( ;゚д゚))))— Kagra🔗ネムnem-Blockchain (@Jp_Bluma) 2018年7月25日
複雑なコードは必要なし!マウスで作れるスマートコントラクト
ブロックチェーンの技術は、言い換えれば価値の証明ともいえます。例えば、AがBに5ビットコインを送金した場合、物理的なコインが移動するわけではなく、ネットワークを通じて、ブロックの中に取引が記録され、承認されることで、確かにその送金が存在したことが証明され、Bが5ビットコインの価値を手にすることになります。
この証明を単純な取引から契約へと進化させたのが、いわゆる「スマートコントラクト」です。例えばAはBから受け取った5ビットコインを、3日後にBに2ビットコイン返す、このような契約がプログラムによって強制的に履行されれば、保証人や銀行など、第三者の保証なく安全に契約を結ぶことができます。
このスマートコントラクトを構築するためのプラットフォームの中で、最も有名なものがイーサリアムなわけですが、イーサリアムでスマートコントラクトを利用するためには、専用のSolidityと呼ばれる言語で書く必要があります。
また複雑な記述形式により、脆弱性が生まれやすいという欠点があります。(イーサリアムは、実際にスマートコントラクトの脆弱性を突かれ大規模なハッキングにあっています(DAO事件)
Nano walletから簡単作成!Apostille(アポスティーユ)
NEMはそんなイーサリアムの欠点を克服し、スマートコントラクトをより簡単に、またより安全に実現する設計を実現しています。その一つがこのApostille(アポスティーユ)です。
Apostille(アポスティーユ)とは、一言でいえばブロックチェーン上に記録される証明書です。証明書がブロックチェーン上に記録されることで
- 内容が改ざんできない
- 確かにその時間に書類が存在したことを証明する
- 署名された人物によって書かれた内容であることを証明する
という3点が完全に担保されます。すなわち、ブロックチェーン上に存在する証明書は、第三者の介入なく、書面の真実性を証明することができます。
このことは、私達の生活で『煩雑な手続きが要求される多くの事を、極めて簡単にしてくれる可能性』を示しています。例えば、土地の登記には、法務局の承認や多額の手数料がかかります。
対して、アポスティーユはそれ自体が完全な証明であり、極めて簡単に作成できるため、わずらわしい承認作業や、手数料はほとんどかかりません。もちろん、様々な契約においても、第三者の仲介なく、契約書を真として成立させることができます。
Apostille(アポスティーユ)はNano walletより誰でも簡単に作成できます!
コードなどを書く必要はなく、直感的に操作が可能!
送信を押すと圧縮ファイル(zip)がダウンロードされ、開くと以下の証明書が確認できます!
Apostile(アポスティーユ)を強化する、マルチシグアカウント
さらに、NEMは複数人の連署によってapostilleやトランザクションを有効にするマルチシグアカウントを簡単に作成できます。これはどういうことかというと、例えばあるオークションサイトでAとBの間で売買が成立したとします。
この場合、AがBのアドレスに送金、Bに通知をし商品を発送、Aが商品を確認した後、オークションサイトの署名がなければ送金が完了しないという仕組みがあれば、詐欺などを防ぐことができます。
その他、マルチシグはトランザクションに限らず、例えば会社内で部長と課長、両方の署名が必要だという場合など、様々な場面で応用可能です!もちろん、NEM Wallet上では、複雑な手続きは必要なく、マルチシグを簡単に作ることが可能です。詳しいやり方についてはこちらのサイトにもありますので、ぜひご覧になってみて下さい。
イーサリアムのプラットフォームは、確かに高い拡張性を備えており優れていますが、グラフィックインターフェスで簡単にこれらの機能が実装できるというのは、非常に魅力的ですね!
お手軽に独自トークンを発行できる、モザイクとは?
NEMは自らがプラットフォームであると同時に、自分自身のプラットフォームを作り、トークン(独自通貨)を発行できる機能があります。
どういうことかというと、例えば楽天やAmazonでは現金の代わりに楽天ポイントやAmazonポイントを使って買い物ができますよね!これと同じで、NEMの機能を利用して、現金の代わりトークンを作って決済をしてもらえるよ、という機能で、「モザイク」と呼ばれています。
モザイクを利用するためには、ネームスペースをレンタル必要があります。ネームスペースとは、いわばインターネットでいうドメインの様なもので、ネームスペースとモザイクの関係は、楽天と楽天ポイント、AmazonとAmazonポイントの様なものと考えるとわかりやすいでしょう。
Nano walletからネームスペースを取得し、簡単にモザイクを発行できます。
ネームスペースの取得と、モザイクの作り方については、以下の記事でとても詳しく解説しています。興味がある方はご覧になってみて下さい!
また、NEMにはアカウントにメッセージを送れる機能もデフォルトで実装されております。
普通プラットフォームというのは、メッセージ機能が欠かせません。NEMは暗号化されたまたは暗号化されていないメッセージをアドレス間で送り合うことができます。開発者向けに16進数のメッセージも利用可能です。
NEM公サイトより
例えば、NEMのプラットフォームを利用してショッピングサイトを作りたいと思った時など、こういったサービスがあるのは嬉しいですね!ちなみに、ウォレットで送金したことがある方は知っているかもしれませんが、通常の送金ではメッセージ必須となっております。
神速のトランザクション、カタパルトとは?
NEMはブロックの生成時間が1分であり、ビットコインと比べて遥に早い送金スピードを実現していますが、NEMの性能をさらに引き出す、カタパルトと呼ばれるプロジェクトが進行しています。
カタパルトとは、NEMの技術をプライベートブロックチェーン(企業内や会社内など、限られた場所で使われる)として利用している仮想通貨mijinに修正を加えたコア技術をさし、カタパルトが実装されることで最大で1秒4000件のトランザクションを処理することが可能になるといわれています。(ビットコインは1秒14件ほど)
NEMとmijinの関係とは?
NEMとカタパルトを語る上で、仮想通貨mijinの存在は外せません。mijinはNEMのコア開発者が開発に協力し、日本で仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロ社より、2015年にリリースされた仮想通貨、およびプラットフォームであり、両者は兄弟といっていい関係です。(テックビューロ代表取締役の朝山貴生氏は、NEM.io財団の理事に就任しています。)
ビットコインの生みの親である中本哲史によって発明された「ブロックチェーン」技術。それを誰もが簡単にプライベートP2Pネットワークとして利用できるように開発された汎用プラットフォームがmijinです。
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mijinの名は、忍者の武器である「微塵」に由来します。3本の鎖に分銅がついたこの武器は、敵を「微塵」に打ち砕くことからそう名付けられました。mijinは、既存のデータ管理インフラの常識とコスト構造を打ち砕きます。金融機関から個人デベロッパーまで、全ての人にブロックチェーンの力を!
兄弟である両者の一番の違いですが、NEMは誰もがネットワークに参加し、誰もが利用できるパブリックブロックチェーンという性質を持つ一方、mijinは企業や組織の中のネットワークで使われることを目的としたプライベートブロックチェーンであるという違いがあります。
mijinは既に多くの企業で利用されておりあすが、2018年までに、金融機関のインフラコストを1/10未満に削減することを目標として掲げています。現在カタパルトはステルスモードでのテスト段階であり、このテストには、Mijinを採用しているDragonfly Fintechを通じ、日本国内の大手銀行も参画しているようです。カタパルトは今後mijinへ、2018年にはNEMに実装される予定です。
また、NEMとmijinは構造的に似通っており、共通のAPIも多く持っています。カタパルトが双方に実装されることで、負荷の分散を図られるともに、パブリックとプライベートを行き来するネットワークの形成に期待が持たれています。
デメリットはないの!?
さて、これまでで十分NEMという通貨の良さは伝わったと思いますが、それではNEMのデメリットについて述べていきましょう。まず気になることは、時価総額の低さでしょう。
NEMが素晴らしいポテンシャルを秘めていることは間違いありませんが、誰にも使われなければ、それはポテンシャルのままで終わってしまいます。NEMの現在の時価総額は7位であり、ビットコインの100分の1ほどしかありません。
- ビットコイン・・99,909,506,053$
- NEM ・・1,820,153,944$
また、NEMは高機能ではありますが、それゆえ機能を使いこなすには、ネットワークの知識も必要です。マルチシグやアポスティーユなどは、使い方を間違えれば、自分にとって不利な設定になったり、かえってセキュリティの脆弱性を挙げてしまうことも考えられます。
そして、多機能であるNEMは人でいえば器用貧乏、どれか一つに特化しているという通貨ではありません。それだけに、開発がしっかりと追い付かなければ、中途半端な通貨として芽が出ないということも考えられます。
ライバル通貨として、公式サイトにも上がっていますが、例えばアポスティーユと似た機能を持つFactomや、スマートコントラクトの第一人者イーサリアムといった、一点に特化した仮想通貨との開発競争に勝っていかなくてはなりません。NEMがこの競争の中で生き残るのかは、これから、いかにして戦略的に機能を活かしていけるのかが、NEMの発展のカギとなるでしょう。
誕生から現在までの経緯
NEMは、2014年、bitcointalk.orgのフォーラムにてあるユーザーより発案され、2015年3月31日に公開されました。発行上限数である約90億のXEMは、始めに1600人ほどの投資家に分配され、今後新規発行の予定はありません。
2016年には、NEMを推進する組織、NEM.io Foundation(通称;NEM財団)をシンガポールにて発足し、全世界への普及に努めています。
また、7月には日本の仮想通貨取引所である、Zaifで取り扱いを開始しました。2017年には、同じく仮想通貨のプラットフォームである、オーストラリアのChronoBankとの提携を発表したり、ブロックチェーングローバルとの提携を発表するなど、活躍の場を広げています。
また、兄弟であるmijinも、野生の鳥獣の食肉「ジビエ」の流通を追跡確認するトレーサビリティシステムに採用されるなど、着々と実用化が進んでおり、今後に大きな期待が持てそうですね。
概要まとめ
通貨名(通貨単位) | NEM(XEM) |
開発者/組織 | utopianfuture/NEM.io Foundation |
発行枚数上限 | 8,999,999,999XEM(発行済み) |
初値 | ー |
アルゴリズム | proof of importance |
半減期 | ー |
公開日 | 2015/03/31 |
公式サイト | https://nem.io/ |
ホワイトペーパー | https://nem.io/wp-content/themes/nem/files/NEM_techRef.pdf |
NEMの今後の将来性
NEMの将来性についてですが、非常に期待できるといって良いでしょう。ビットコインの欠点を克服したPOI,アポスティーユやマルチシグによる簡単で強固なスマートコントラクト、そして一秒間に4桁を超える決済を実現する、カタパルトの実装など、機能的な面でいえば、間違いなく申し分ない性能があります。
仮想通貨牽引国、日本で愛される通貨、NEM
BTCの取引量は、JPYが50%を占めています。実は日本は、押しもおされぬ仮想通貨大国。そして、NEMの取引高ではJPYが2位に位置しており、日本円での取引が非常に多いことがわかります。仮想通貨をけん引する日本人に愛される通貨、NEM。活発な取引がされていることは、今後の詳細に否が応でも期待させます。
なんとNEMバーなる店もOPENしたようです。日本人、NEM好き過ぎぃ!!
#NEM #nembar NEM バーで NEMの話ししてます。NEMの話から仮想通貨の話しまで^_^ 凄いですよ。 pic.twitter.com/Hdirl19E8Y
— 世界の今が分かる! (@insightsnote) December 11, 2017
私も潜入取材にいってきました!仮想通貨好きな人がたくさんいましたぞ!!
NEMバー。支払いは、XEM、BTC、またはJPYで可能。かなり混雑してて、コーラが出てくるまで10分くらいかかった。仮想通貨好きな人と友達になれるかも?しかし、BTCは送金に1時間はかかるが、どうやって確認するんだろ。 pic.twitter.com/fZzN22V1Dv
— ジョジョ@そのままのあなたを大切に (@giogiozone) December 17, 2017
日本初のICO、COMSAが熱い!!
また、日本発のICO(Initial Coin Offering;仮想通貨を使った資金集め)、COMSAに採用されたことでも、大きな話題となりましたね!COMSAとは、簡単にいえば、ICOを行うためのプラットフォームであり、その中で中核を担う仮想通貨として、NEMとmijinが挙げられています。
COMSAのホワイトペーパーの中では、カタパルトのことや、aggregate
transactions(アグリゲート・トランザクション=複合トランザクション)について、述べられており、COMSAではこれらの機能を活かし、ICOのプラットフォームとしてトラストレスな環境を実現するとしています。
アグリゲート・トランザクション・・上の図を基に説明すると、1BTCと30万円を交換する時、手数料として、0.0001BTCをZaifに払ってくれれば、mijinのブロックチェーン上で決済を請け負い、両者が持ち逃げしたりすることないよう、同時に決済を実行させる、という機能のようですね!
取引所を仲介すると、下手すれば一時間以上かかる取引を、仲介を必要とせず、mijinのチェーン上で高速に、かつ安全に取引ができるというのは、非常に魅力的ですね!
この全く新しいコンセプトを使えば、本来ネットワークフィーとして必要とされるネイティブ暗号通貨XEMの存在を気にすることもなく、誰もがNEMのパブリックブロックチェーン上で商取引を執行することができる。信用が必須である第三者によるエスクローサービスの必要を撤廃できるため、我々はこの仕組みがトラストレスな商取引の普及を推し進める存在となると信じている。この新機能は、まずCataputバージョンのmijinプライベートブロックチェーン製品で公開され、2018年にはNEMのパブリックブロックチェーンにも導入される予定である。
COMSAは現在90億円以上の資金を集めており、非常に注目を集めているプロジェクトです。また、COMSA以外でも、住信SBIネット銀行での実験を成功させる、仮想通貨取引所、Zaifの親会社であるテックビューロ社とのパートナーシップなど、特に日本での活躍が目覚ましい通貨でもあり、今後については要注目といえるでしょう。
COMSAで大型ICO!?
NEMが基軸通貨の一つである、COMSA。ICO案件として、時間取引所を運営するメタップスのサービス、「タイムバンク」、再生エネルギーを提供する「Looop」など、大型のICOの話題がでております。COMSAの盛り上がりはNEMの将来性に繋がっておりますので、今後とも要注目ですね!
中国版LINE,Wechatと提携?OKEX上場!
最近では中語版LINEと呼ばれるWechatとの提携のうわさが流れたことで、一気に70円台まで価格が高騰。(実際には、NEMがWechatで使えるウォレットアプリを開発したというのが真相らしいです。)また、12月25日は、中国の取引所、OKEXへの上場が予定されているとのこと!これは、価格がカタパルトしような予感ですね!
NEM(XEM)の現在価格・チャート
※XEM/BTC=1XEMあたりのBitcoin価格
NEMは今年に入ってから0.5円から30円代に乗せ、約150倍に高騰しています。現在は、20円代を推移しています。(2017年10月現在)
NEM(XEM)の購入方法(取引所)
カタパルトというとてつもない可能性を秘めたNEM。NEMをこの安い値段で買えるのは今だけかもしれません!NEMを購入するのに最もお勧めなのは、NEMと提携しているテックビューロ社が運営している取引所、Zaifです。
Zaifは取引すると手数料が-0.01%還元されるという超お得な取引所であり、NEMを購入するにはうってつけです。登録は5分もあれば完了、もちろん、サイトはすべて日本語対応!高騰のチャンスを逃さないためにもまずは登録だけでも済ませておくと良いでしょう。
取引すると手数料が-0.01%還元!Zaifへの登録はこちら!
また、その他国内の取引所であれば、2017年10月現在、5000円キャッシュバックキャンペーンを実施しているbit Flyerもお勧めです。もちろん、どちらも国内の取引所であり、完全日本語対応ですので、ご安心下さい!
5000円キャッシュバック!bit flyerの登録はこちら!
*googleなどで検索し登録すると、フィッシングサイト(詐欺サイト)などに引っかかる可能性がありますので、当サイトから直接リンクに飛ぶことをお勧めします。
ちなみにAIの価格予想では以下の様になっています!予想通りいけばまだまだ伸びしろがありそうですね!
ネム価格予測(月別)
2019年12月まで
#XEM#NEM#ネム pic.twitter.com/QC2dzIEGH5— 仮想通貨価格予測AI@Blockchain (@chemuchemu2) 2018年1月31日
NEMのおすすめウォレット
NEMのお勧めウォレットは、公式ウォレットでもある、NANO Walletです。NANO Walletでは、マルチシグやネームスペースの取得、モザイクの発行などが実行できます。もちろん、ハーべスティングも可能で、10006xem以上あれば、自動でハーべスティングを実行できますので、ぜひウォレットをダウンロードしておきましょう!
NEMは、スマホからでも簡単にマルチシグが設定可能です。より安全に保管をしたいという場合は、ぜひマルチシグを設定してみて下さい。
その他、ウォレットの詳しい使い方などは、こちらのサイトを参考に!
また、非公式ウォレットとはなりますが、こちらのXEM BOOKは、NEMアドレスを入れるだけで、残高や入出金履歴、ハーべストの状況、自分の重要度などを確認できるので、とても便利です。NEMホルダーなら入れておいて損はないので、ぜひ使ってみて下さい
詳しい使い方はこちらを参考にしてみて下さい!
NEMがコインチェックより不正送金!約600億円相当が送金される!(緊急ニュース!)
2018年1月26日、NEMが5.4億枚(当時の時価総額にして約620億円相当)、コインチェックより不正送金される事件が発生しました。詳しい事件の経緯について、時系列を追って記載します。
NEM不正送金の時系列
11時25分・・NEMの残高が異常に減っていることを検知。
11時58分・・NEMの入出送金を一時停止しました。
12時52分・・NEMの売買自体を停止。
【NEMについて】
現在、NEMの入金、出金、売買を停止しております。ご迷惑、ご心配をおかけしておりまして申し訳ございません。原因や詳細など、判明次第早急にお知らせ致しますため、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。https://t.co/caNpzT88ZO— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) January 26, 2018
16時33分・・日本円を含む全通貨出金・送信を一時停止
17時23分・・ビットコイン以外すべての通貨の売買を、出金・送信停止。
金融庁ならびに警視庁へ報告済み
20時27分・・NEM財団のLong Wong氏より、コインチェックにてNEMがハッキングにあったことがツイートされる。https://twitter.com/2017Lon/status/956851031249272832
23時30分・・コインチェックより公式記者会見、5.4億枚のNEMが不正出金され、今後の対応について検討中であることが発表される。
記者会見全文はこちら
結果として、NEMは不正なアドレスへと送金されていたことが判明。2018年1月27日現在、依然といてコインチェックは売買や出金が続いています。
NEMは脆弱な仮想通貨なのか?
今回の事件の原因として、NEMという通貨の観点からみたポイントは、決してNEMの通貨としての脆弱性をつかれたわけではない、という点です。コインチェックは、NEMをホットウォレット=オンラインの状態で管理しており、またマルチシグという送金に複数人の署名を必要とするシステムをつかっていませんでした。
コインチェックは、ハッキングを防ぐために、コールドウォレット=オフラインの環境で管理をし、またマルチシグを使っていれば、今回のハッキングは起こっていなかったと思われます。
さらに、ここからがNEMの凄いところ!今回のハッキングへの対応について、NEM財団は総力をあげての支援を表明。また盗まれたNEMへの追跡を行い、ハッカーとの全面対決へと発展しています!
ネム財団、流出資金の自動追跡プログラムの開発を開始「数時間で事件は解決する」 コインチェック事件を受け https://t.co/xoBc4Bd9ju
— ゾノ@webエンジニア (@ozonosho) January 27, 2018
今回の事件は、利用者、取引所、そして仮想通貨を応援するすべての人達にとって、とても残念なニュースでした。しかし、こんな時だからこそ、改めて仮想通貨とその未来について考えていきたいですね!
NEMの関連銘柄
※紹介記事のある通貨のみリンクあり
2017/12/23 中国版LINE,Wechatと提携?OKEX上場!について加筆しました。
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⇒アービトラージの解説記事はこちら