2022/12/26 2022/12/28
「2023年1月最新」楽天ウォレットプロと通常版の違いについて徹底解説!
楽天ウォレットは楽天系のサービスのひとつで、仮想通貨取引が行える取引所です。その中でも初心者向けの「楽天ウォレット」と中〜上級者向けの「楽天ウォレットプロ」に分かれています。
本記事では楽天ウォレットと楽天ウォレットプロの違いについて解説します。利用するメリット・デメリットや、向いている・向いていない人の特徴についても紹介しますので、楽天ウォレットの利用を検討している人は参考にしてください。
楽天ウォレットプロとは
楽天ウォレットプロは証拠金取引専用の楽天ウォレットアプリです。こちらのアプリでは最大2倍のレバレッジをかけて証拠金取引をすることができます。以下は楽天ウォレットプロの概要です。
取引方式 | 販売所取引所 |
取扱通貨 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) ライトコイン(LTC) リップル(XRP) ステラルーメン(XLM) テゾス(XTZ) ポルカドット(DOT) カルダノ(ADA) |
手数料 | 取引手数料:銘柄によって異なる 建玉管理料:無料 |
注文方法 | 成行 指値 逆指値 OCO 全決済 |
楽天ウォレットプロの中でも「販売所」と「取引所」で取引方式が分かれています。販売所では楽天ウォレットを相手に売買するのに対して、取引所では別の投資家を相手に売買します。
簡単に説明しますと、取引する相手が異なるということです。それに伴って手数料の徴収方法も異なり、販売所ではスプレッド、取引所では取引手数料がかかります。スプレッドは売買の価格差のことで、取引手数料は取引単位でかかる手数料のことです。
どちらがお得なのかというと、取引所での取引が断然お得です。楽天ウォレットプロのスプレッドはかなり狭くなっていますが、それ以上に取引手数料が安く販売所を利用するメリットも薄いので、基本的には取引所を利用しましょう。
楽天ウォレットと楽天ウォレットプロの違い
楽天ウォレットと楽天ウォレットプロの違いは以下の通りです。
楽天ウォレット | 楽天ウォレットプロ | |
取引方法 | 現物取引(販売所) | 証拠金取引(販売所) 証拠金取引(取引所) |
取扱通貨 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) ライトコイン(LTC) リップル(XRP) ステラルーメン(XLM) テゾス(XTZ) ポルカドット(DOT) カルダノ(ADA) |
スプレッド | 広い | 狭い |
楽天ウォレットが現物取引専用に対して、楽天ウォレットプロは証拠金取引専用のサービスになっており、それぞれ別のアプリが用意されています。楽天ウォレットが初心者向けで、楽天ウォレットプロが中〜上級者向けと分けることができます。
楽天ウォレットプロを利用するメリット
楽天ウォレットは仮想通貨取引所の中でもユーザーが少ないため比較的マイナーな取引所です。しかし利用すると以下のようなメリットが得られます。
建玉管理料が無料
楽天ウォレットプロは建玉管理料が無料です。GMOコインやビットフライヤーなどレバレッジ取引ができる取引所はいくつかありますが、建玉管理料が無料なのは楽天ウォレットプロだけの強みになっています。
建玉管理料はポジションを保有したまま翌営業日に繰り越す際に、ポジションの金額に応じて発生する手数料のことです。保有しているだけで手数料がかかるので、基本的にレバレッジ取引では翌営業日にポジションを持ち越すことがありません。
しかし楽天ウォレットプロでは建玉管理料が無料ですので、数日間保有するスイングトレードを行う人にとっては取引の選択肢が広がります。各取引所の建玉管理料は以下の通りです。
仮想通貨取引所 | 建玉管理料 |
楽天ウォレット | 無料 |
GMOコイン | 0.04%/日 |
bitFlyer | 0.04%/日 |
DMM Bitcoin | 0.04%/日 |
楽天ウォレット以外の取引所では1日あたりポジションの0.04%にあたる金額が手数料として徴収されます。例えば100万円分のポジションを保有していると1日400円、10日で4,000円の手数料がかかります。楽天ウォレットではこの建玉管理料が無料ですので、どれだけ長期で保有しても手数料がかかることはありません。
なお建玉管理料が無料になるのは以下の仮想通貨に限られます。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
レバレッジ取引が可能
楽天ウォレットプロは楽天ウォレットの証拠金取引専用のアプリですので、レバレッジ取引が可能です。レバレッジは最大2倍までかけることができ、少ない資金でも効率良く取引が行えます。
また証拠金取引は「空売り」が可能となっています。空売りとは仮想通貨を売りから入り、後から買い戻す取引方法です。これを利用することによって、価格が下落している場面でも利益を得ることができます。
楽天ウォレット以外でレバレッジ取引ができるのは以下の取引所になります。
- GMOコイン
- bitFlyer
- DMM Bitcoin
楽天ウォレットを含め、4つの取引所でしかレバレッジ取引はできないので、レバレッジ取引をしたい人は4つの取引所から選びましょう。
楽天の各種サービスと連携できる
楽天ウォレットは以下のことに活用できます。
- 楽天スーパーポイントで仮想通貨が購入できる
- 楽天キャッシュにチャージして仮想通貨をお買い物に使える
楽天カードを利用していると、知らないうちにポイントが貯まります。楽天ウォレットではそのポイントで仮想通貨を買うことができます。そのため日本円を入金しなくても仮想通貨が購入可能です。
また購入した仮想通貨を楽天キャッシュにチャージして、普段のお買い物に使用することもできます。
手数料が貰える
楽天ウォレットプロの取引所では条件を整えることによって手数料をもらうことができます。これはGMOコインでも導入されている仕組みで、はじめに板に注文を並べた人(Maker)は手数料をもらうことができます。
貰える手数料は仮想通貨によって異なり、-0.01%〜-0.02%です。手数料を抑えたい人はMakerで取引することを意識しましょう。ちなみに板に並んでいる注文を約定させる人を「Taker」といい、この場合は手数料が徴収されます。
楽天ウォレットプロを利用するデメリット
楽天ウォレットを利用するメリットはいくつかありますが、他の取引所のほうが優れている点が多く、デメリットが目立ってしまいます。
取扱通貨が少ない
楽天ウォレットプロの取扱通貨数は9種類で、他の取引所に比べるとかなり少ないです。各取引所の取扱通貨数は以下の通りです。
- 楽天ウォレット:9種類
- GMOコイン:21種類
- DMMビットコイン:24種類
- BITPOINT:15種類
- BitFlyer:17種類
- bitbank:22種類
- Coincheck:18種類
いずれの取引所よりも少なく、また楽天ウォレットだけで買える銘柄も存在しないので、「楽天系のサービスを多く使っている」という人以外は楽天ウォレットを利用するメリットはあまりありません。
メンテナンスが頻繁
楽天ウォレットプロのメンテナンス時間は以下の通りです。
メンテナンス時間 | |
日次メンテナンス | 毎日午前6:55~午前7:00 |
週次メンテナンス | 毎週水曜日午後2:00~午後3:45 |
メンテナンス時間中は取引が一切できなくなるので、この間に相場が急変すると大きな損失を受ける可能性があります。仮想通貨は値動きが激しいことで有名ですので、リスクはかなり大きいです。
楽天ウォレットの利用が向いている人
楽天ウォレットの利用が向いている人は以下に当てはまっている人です。
楽天系のサービスを幅広く使っている
楽天ウォレットは楽天銀行を始め、楽天キャッシュなど他のサービスと連携することで、便利に仮想通貨取引を行えます。すでに楽天銀行を開設していて、仮想通貨を始めたことがないという人であれば、口座を開設する手間も少ないのでおすすめです。
ポイントを使って少額から投資したい
楽天カードを普段から使用していると、ポイントがどんどん貯まっていきます。楽天ウォレットでは100ポイントから仮想通貨と交換できるので、元手がゼロ円から仮想通貨取引を始めることが可能です。
メイン口座がレバレッジ取引に対応していない
2023年1月現在レバレッジ取引ができる国内取引所は「GMOコイン」「bitFlyer」「DMM Bitcoin」の3つに限られます。大手取引所であるCoincheckやBITPOINTはレバレッジ取引のサービスを停止しているので、レバレッジ取引ができる取引所は貴重です。
メインの口座がレバレッジ取引に対応していない場合は、レバレッジ取引に対応している取引所をサブの口座として開設する必要があります。楽天系のサービスを利用している場合は楽天ウォレットが選択肢に入るでしょう。
楽天ウォレットの利用が向いていない人
以下の特徴に当てはまる人は楽天ウォレットの利用が向いていません。他の取引所の利用をおすすめします。
楽天系のサービスを利用していない
楽天ウォレットを利用するには楽天会員である必要があります。そのためすでに楽天系のサービスを利用していなければ「楽天会員の登録」と「口座開設」を行うため2重に手間がかかります。
またわざわざ楽天ウォレットに口座開設するほどの魅力もないため、他の取引所を利用するほうがメリットは大きいでしょう。
メンテナンス時間と取引時間がかぶっている
楽天ウォレットのメンテナンス頻度は高いです。その時間と取引できる時間がかぶっている場合は、思ったように取引できないでしょう。
メンテナンス中は仮想通貨を売買できないので、メンテナンス時間前に取引したい人は別の取引所を利用しましょう。
楽天ウォレットと楽天ウォレットプロの違いまとめ
本記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- 楽天ウォレットプロは証拠金取引専用アプリ
- 楽天ウォレットとはアプリ自体が異なる
- 楽天ウォレットプロで取引するなら「取引所」を利用する
- 楽天系のサービスを利用していなければ楽天ウォレットを利用するメリットは薄い
楽天ウォレットは楽天系のサービスを利用していて、仮想通貨取引を始めてみたいという人にはうってつけの取引所です。しかしそれ以外の場合であれば他の取引所の利用がおすすめです。
楽天ウォレットのデメリットを補完する取引所はDMMビットコインがあります。DMMビットコインは国内2位の取扱銘柄数があり、メンテナンス時間も楽天ウォレットより少ないです。
またレバレッジ取引にも対応しているため、取引所選びに迷っている人は口座開設を検討してみてください。
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